31 遂に降り立つ
王子と王女の護衛艦に追走する事、数時間経ち部屋でシュミレーション訓練していたソウマに、艦内アナウンスで到着した事が伝えられた。
「皆様、1週間の搭乗お疲れ様でした。本機は後1時間で首都星コーネリアに着陸致します。現在時刻は地球の日本時間にて午後15時です。現地時刻も同時刻となります。現地は現在晴れ気温は25度でございます。到着後は健康診断の後ホテルにチェックインしていただきます。」
「日本時間でアナウンスしてるけど他の国の人たちには分かりにくくない?」
「日本人には日本時間で伝えられていますが、他の国の人たちは母国時間で聞こえていますので大丈夫です。」
流石ハイテク…
「そっか、そりゃよかった。あっそう言えば僕ら6人以外の人たちはどうなんの?寝てる人と好き放題してた人たち」
「孤児院組はそのまま病院に運ばれ検査され、明日の朝覚醒させる予定です。その他の方たちは先ほど睡眠に入ってもらいました。あの部屋は隔離していますので、無味無臭のガスでイチコロです。」
「非人道的過ぎるよ、大丈夫なの?」
「実はあの人たちは、国から追放されどうしようもない方たちなんです。ソウマ様の目に触れていない方たちもこの艦で寝ています。重犯罪で判決がくだった方達の中で逃亡を成し遂げた人達を集めました。勿論行方不明にしたままでは現地の人たちも不安になるので事故を装って死亡した事にしています。」
「えっそうだったの?そんで重犯罪者?そんな人たちと一緒だったの?こわ…ってかそんな人たち迎え入れて大丈夫なん?」
「更生施設に入ってもらい更生しなかった場合、残念ながら魔法で矯正されます。初めからそうしないのは多少リスクがある為です。」
「精神干渉魔法か…」
「ソウマ様、試さないでくださいね。精神干渉魔法は禁忌とされ許可がないと使う事は許されません。」
「う、うん。ちょっと怖そうやし、使わんようにする。」
「試しそうですね…せめて悪用しないでくださいね。」
「あはははは…まぁね、そ、そうだ着陸の風景とか見れるの?」
「全く…はい、ご覧になりますか?食堂で外部映像流せますよ、行きますか?」
「そうやね、皆誘ってみよっか」
「あっ既に集合しているようですよ?」
「マジ、荷物持っていったほうがいいんかな?」
「着陸後、しばらくは外には出れないのでこのままで大丈夫です。」
と、言う事ですぐに食堂に向かった。既に外の映像が流れ5人はスナックと飲み物片手に眺めていた。
そこから見た星は何となく地球の様な綺麗な星だった。
「おーソウマ、やっと来たか。こんな艦隊の後ろ姿や着陸する所を見れるなんて思ってもなかった、見ろよ、映画を見てるようだ。」
「ちょっ、テンション高いねノア」
「Duh!感動だよ」
艦隊が降下していく姿を眺めて、確かに感動する…でも隣でノアが号泣しているおかげで涙が枯れた。
「僕はね、子供の頃、見た映画で宇宙に憧れていたんだ。あの映画は戦争物だったけど、こんな映像をリアルで見れるなんて思ってもなかった。」
「おっおう、そうか…」
熱量が凄い、ちょっと引くけど…まぁ仕方ないか、引いてはいるけど、この映像は凄いのは確かだ。地球で日本であのまま生きていても見ることは出来なかった。決断してよかったと来てそうそう思った。
「感動してるとこ悪いけど、僕たちの番だよ。初大気圏突入だ。」
大気圏突入した途端、艦の周りに膜の様な物が発生した。間髪入れずにその膜が真っ赤に染まり景色もクソもない、映像が真っ赤に染まったからだ。
「これが大気圏突入か…凄い、凄いぞ!」
いや煩いよノアさん。
真っ赤に染まった映像は少しずつ緩和されていき遂に街並みが見えるようになった。街並みは綺麗に整備されている。そして何やら乗り物のような物が飛びかっている。事故とかないのか…いや人工知能に管理されてて大丈夫なのか。
僕たちの向かってる先には広場がある、空港なのかな?次々と先に降下していた王子の艦隊が降りている。
地面と思っていたが何やら液体の様な感じだ着陸いや着水?
「この規模を地面に設置するにもアームで固定するにも重さがありますのであのように負荷を軽減しています。この規模の戦艦は基本宇宙にて建造するので重さを気にせず組んでいます。なので自重で細かな所が壊れる可能性があり惑星着陸する時はあのように特殊な液体に浮かべます。」
「なるほど!そりゃまぁそうだよな…尖ってるとこもあるし、傾いた日には折れたり曲がったりしそうやもんね…」
「いいえ、戦艦の方が硬いので地面や建物が壊れます。」
「そうなんだ…やっぱすげーなこの戦艦」
「着水いたしましたのでお荷物を持ってまたここに集合してください。」
遂に初めての惑星に降り立つ。ワクワクもするし心配もある。新しい環境に飛び込むとはいつもこんな感じなのだが今日は特別ワクワクする。
出入り口に案内され開閉扉が開いた。久しぶりの日光に目が染みる、眩しい。ヒフミさんが隣に来て僕の顔を見ながら笑顔になった…いや無表情なのだがコレは笑顔になってくれている。僕にはなぜかそう見えた。
「惑星コーネリアにようこそいらっしゃいました。長い旅でしたが、ホントに来ていただきありがとうございます。」
「いや、感謝したいの僕の方だよ。まだ少しの間だけど初めての体験ばっかりでワクワクが止まらないんだから、ありがとう、連れてきてくれて」
出入り口の前に乗り物が用意されていた。やはりコレは車なのだろう町中で飛び交っていたヤツの大きいバージョンだ。
戦艦は沈んでいるのに自分の足で踏み出しても沈まないのは少しパニックになりそうだった。
「さぁ皆行こうか。新しい世界へ」
僕たちはこうして惑星コーネリアに踏み出すのだった
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