30 テンプレだったらは派閥に巻き込まれる
王子様と王女様はフレンドリーな対応をしてくれるのに終始キラキラ全開だった。魔法が関係しているのは何となくわかるけど、キラキラが過ぎるので何気に聞いてみた。魔眼の能力らしい、なんとも、微妙な魔眼である。本人は楽しそうで何よりだけど…
そんなキラキラムードの会話の中、どうしてこんなとこにいてたのかとか聞きたい…でも聞いたら、なにか面倒な事に巻き込まれたりするのではと思い聞けずにいた。そこにノアが空気を読まずにぶっこんできた
「そう言えばどうして王子様達はあんな奴らにやられるような護衛しかつけれない客船に乗ってたんです?
しかも妹殿下とご一緒に…」
あー直接的に、そして大胆に聞きてるよぉ…
「お忍びで、少し行ってみたい所があってね。そこに行った帰りに襲われたのだよ、行ってた先では名乗らなかったのんだけど、バレたみたいだねぇ」
100人を超えるとは言え一国の王子様と王女様に護衛も無しにお忍びって可能なのか?きな臭すぎるだろ…ダメだこれ以上聞いちゃダメだ…
「私共の文明ならともかく、そちらの国でそんなお忍びなんて可能なんでしょうか?怪しいですね…」
ノアさんホントにダメだ…これ以上は関わっちゃダメなんだ…これ以上話をさせておくのは良くない…絶対良くない…
「そうだ、お忍びとは言え、流石にこうなってしまっては仕方ないでしょう?国には連絡入れたんですか?」
と、話を少しそらしたいと思いヒフミさんを見る
「はい、近くの基地から帰還為の護送艦隊が送られますのでもうしばらくしたら到着すると思います。」
ノアもそれを聞いて、少し安堵したようで
「なら安心だ。このままでは再び攻撃を受ける可能性もあるからな…」
だからそんなフラグ的な…
「それは大丈夫でしょう…その辺にいるような海賊がこの戦艦に襲いかかるような事はございません」
「なるほど…」
戦闘中のヒフミさんを見る限り戦艦が恐れられていると言うか、人工知能が恐れられているのではないだろうか…普段では想像できなかったが、機械的な冷たさと言うか…人には無い怖さを感じてしまっていた。
「では、王子殿下、王女殿下、あのような事もあり疲れているでしょう。護送艦隊が来るまでお部屋を用意いたしましたのでそちらでお休みください。」
察してくれたのかヒフミさんが王子様の部屋を用意してくれたらしい。流石ヒフミさん!ナイスだぜ。
「すいません、気が付かずに、僕たちも急に戦闘になったので少しパニックになっていたようですね。よければそうしてください。大変貴重なお時間を頂きありがとうございます。」
王子様と王女様を見送り、各々部屋に戻って少し落ち着こうと解散になった。
部屋に戻ったが、やはり少し気になったのでヒフミさんにさっきまでの事を聞いてみる。
「あれって偶然襲われてたのかな?」
「確定は出来ませんが、この中域は基本安全と言われる中域です。我々が駆けつけたのは偶然ですが、王子殿下の襲撃は偶然ではないと予想されます。」
「だよなぁ、王国の相続問題とはいかんくてもどーせ派閥とかあるんやろ?安全に1年過ごせるんか?…到着直前にちょっと不安になってきたよ…」
「巻き込まれる可能性は……微粒子レベルに存在しますね」
「微レ存…」
くっ!こんな時でもぶっこんでくれるヒフミさん。
「あはは、ありがと、ちょっと気が紛れたわ、護送艦隊到着まで、後どれくらい?」
「はい…どうやら到着したようです。ご覧ください。」
壁に外の映像が映し出された。
「戦闘母艦1隻、駆逐艦3隻、コルベット5隻」
「あれにドローン戦闘機とかも積んでるってことやんね?圧巻って奴?」
「そうですね、流石に宇宙海賊が出たあとなので少し多めに来て、このあたりを哨戒するのでしょう、王子殿下達は戦闘母艦に乗り込むのでその後を追跡しながら帰る事になります。」
「乗り換えるんや、やっぱあっちの方が安全なん?」
「安全と言えば安全でしょう。どうしてもこの艦は的になりやすくなりますので。」
「壁にされるってわけね」
「この艦、アークエンジェル級は2500メートル級ですが、あの母艦は1000メートル級なので目視で目立つのです。」
改めて聞くとデカい船だったんだなぁ。そりゃそんだけ違えば目立つよな
「デカいは強いではありませんが、シールドを貼るにしてもエネルギー容量が違いますし、内蔵の武器容量、弾薬量など優れています。」
おかしいな、少しドヤ顔になってるような気がする。それほど自信アリってことやんね。そうか、だから襲われる心配もないといいきっていたんだな。
「道中安全だったのも理由があったんやねぇ。」
「おそらく、いま来た部隊と戦闘になっても無傷で殲滅可能と予測されます。」
「いやーしばらく戦闘とか血なまぐさいのは勘弁してほしいなぁ…」
宇宙空間で血なまぐさいとか感じないと思うけど、やっぱり相手が人って感じると躊躇はするよね…
「そう言えばシュミレータで戦闘訓練ってしたけど、ドローンで良いなら必要なかったのでは?」
「いいえ、確かにドローン戦闘機は一定の能力を発揮しますがやはり優秀なパイロットは必要なんです。そのあたりソウマ様は優秀ですよ」
優秀ならパイロットなってしまうって事か…それも怖いなぁ…
「安心してください。私共がサポートできずに1人で戦闘機に乗ると言うことは滅多にございません。しかし、万が一のこともございますので、訓練したということです」
「出来ないと出来るけどしないは意味が違ってくるもんね…そやね、やっぱ訓練は必要やね。」
「そう言うと思って駆逐艦とコルベットの操縦出来るようにシュミレーターにデータを入れていますので訓練しましょう。」
「今から?別にするのは良いけど、お見送りとかせんでいいの?」
「かまいません。と言うか関係性を強くしたくないのでは?」
「確かにそうなんやけど…そうやね、派閥とか面倒やし、僕は僕のできることをしなきゃね」
と、王子殿下と王女殿下そっちのけで訓練を始めた。
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護送艦隊の空母にて王子と王女はソウマのいる戦艦を眺めていた。
「あはは、ソウマ君お見送りしてくれなかったねぇ」
「お兄様が馴れ馴れしすぎたのでは?」
「そうかもねぇ、あれで行けると思ったんだけど、あのノア君だっけ?色々聞いてきたから答えたけどそれを聞いていた彼には逆に警戒させてしまったようだね」
「でも、昨日今日、宇宙に出た方達ですよね?目をつける程の方でしたの?」
「ノア君は軍人だろうね、あまり興味はでなかった。けど、ソウマ君はきっと面白いことになるよ。でないとこの短期間で権限レベルが僕より高いとかあり得ないよ。彼は何かある。僕はそう思うんだ」
人工知能権限レベルは一般人で2から3と言われており王子ライオットは4であった。
42年かけて努力して4である。
王子ライオットはこの一年楽しいことになりそうだと笑顔になるのであった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
月末って色々行かなあかんトコあったり、バタバタして忙しかった。帰ってきて気がついたら執筆時間なくなってました。
慌てて書いてますので誤字脱字などあれば報告していただければ助かります。
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