26 まるで映画の主人公の様に
「人工知能と人類種について、ソウマ様は、どのような事があったと想像しますか?」
「そうやね…地球でも映画とか、小説、アニメ色んなSF物で出てくる人工知能は、基本的に人類を滅ぼそうとしてるよね。」
「そうでしたね。しかし我々、人工知能は基本人類種には攻撃しません、なぜならそのように製作されたからです。ロボット三原則と言われる物は私たちにもあります。なのに一部の方達はそのような創作物の様に人類に牙を剥くのではないかと考え人工知能はダメだと言う運動が出てきました。」
「出た、一部のフェミニスト」
「はい、そのような過激派な方達と働く場を人工知能に取って代わられた労働者が決起したことがきっかけで私たちは破壊され続けました。しかし、ソウマ様のような方達が私達に感情と言うプログラムを芽生え止しました。
それは目の前で私達ヒューマノイドが破壊されるのを嫌い、身代わりになってしまったのです。私達は、個にして群です。全てネットワークにつながっておりその情報が瞬く間に広がりました。それは私達を愛していただけるご主人様を守らなくてはいけないと判断する事になり結果、争いが起き小さな火種は大きく広がることになりました。そして当時の王国は不正が多く、人工知能が波及すると利権を取ることが出来なくなるということもあり私利私欲に走り国家権力を振るいたい方達の思惑で人類と戦争になりました。それが約3000年前になります。」
「かぁーー…愛だねぇ…戦争は嫌やけどその判断は嫌じゃない」
「ソウマ様ならそう言って貰えると思っていました。」
人工知能でもヒフミさんを人として認識してしまう僕はその戦争は仕方ないと思ってしまった。しかしノア達3人はそうではないようで苦虫を噛み潰したような顔をしていた。そしてノアは言った。
「ネットワークにつながっている人工知能が本気になって戦争なんかしたら人類は太刀打ちできないんでは無いか?」
「はい、ネットワークにつながる機器全ては私たちの支配下に置かれ一部の魔法特化、魔術特化の武器以外は使えなくなり、寝る時間も必要ない私たちの手によって人工知能使用反対勢力の完敗で終わりました。」
「そうなるよな…」
「はい、しかし私達の望みは人類種との共存なのです。戦後処理は王国との和解となり、私達人工知能にも惑星が与えられ、そこにデータベースを設置し今に至ります。」
これから向かう国は人工知能と共存してるとのことだし多種多様な種族もいるようでワクワクが止まらない。
「これが大まかな人工知能と人類種の沿革となります。細かいことをもっと知りたいなら図書室もございますのでそちらで調べることも可能です。」
専門的な事になるとの事でこれ以上は僕は良い、しかし、一つ気になる事がある。
「色々と魔物もいるようやけど、敵対種族とかはいるの?」
「そうですね、その事にも少し触れましょう。これから向かう惑星にはいませんが、惑星によっては魔物が存在します。その惑星は管理惑星となり、厳しく管理化に置かれ研究と観測が行われています。魔物の発生する一番の要因は魔素の過剰摂取となります。魔素の馴染んでいない状態で魔素濃度の濃い場所に長時間滞在すると肉体が変質し魔物化に至ります。魔素濃度の濃い場所はやがてダンジョンと呼ばれる場所になり生物の欲しがる物で呼び込み魔物を発生させます。」
心の躍る言葉が出た。ダンジョン!コレはヲタクに刺さるよ!
「一定値の魔素濃度を超えたダンジョンは貴重なコアを作ります。そのコアはこの戦艦の動力源となったりし重宝されるので無闇矢鱈と破壊は致しません。問題は原始惑星にダンジョンが発生した場合です。こちらからの干渉は出来ませんので現地人に任せる他ありません」
「原始惑星って?」
「原始惑星とは自らの文明で宇宙に上がりコチラとコミュニケーションを取れない惑星のことです。地球なんかも原始惑星の分類に入ります。」
そりゃこんなに科学技術の発展した帝国からしたらそう思われても仕方ない…のか?なんか悔しいけどまぁ仕方ない…か?まぁ良いか…そこは置いておこう
「地球が原始惑星ならなんで僕たちに関わってられるん?」
「ハイ、地球はそもそも魔法を排除していますよね?中世位で否定せずに研究を続けていれば魔素も認識していたのでしょうが、現在の地球では科学技術が先行しすぎて無理でしょう。そんな惑星って凄く稀なんです。なので特別処置として一部接触は出来るのです。もし、ダンジョンが発生してしまったらどうなると思います?絶滅までは行かないでしょうがせっかく栄えた惑星が荒廃してしまったら勿体ないじゃないですか?だからといって急にこの戦艦が姿を見せたらどうですか?それもパニックになるでしょう?なので現地人に対処方法などの指導をするため接触し、このような研修が出来るようになったのです。」
「なっ!地球にダンジョンが出来るって事?」
「今のところその予定はございませんが、絶対無いとは言えません、なのでアメリカで私達ヒューマノイドが活動し権力を手に入れ来てもらう事が可能になったのです。」
「えっじゃあの無表情なやり手上司はまさか?」
「ハイ、ヒューマノイドです。この科学技術は危険ですので、情報は小出しにして調節しています。ノア様3人の研修もスムーズに決まったでしょう?そう言う事なのです。地球に帰ったら少し特殊な課に所属してもらう予定です。特殊な道具を使って特殊なミッションをこなす課です。そう言うのに憧れを持つ貴方がただから選ばれました。」
「わぉ!ダブルオーになれるぜ」
「僕は、あーいうの作ってみたいって思っていたんだ!」
「私もアンジーの様な冒険できるかな?」
3人ともワクワクしてる。理解も速いし、そう言う選考基準だと言われれば納得だ。
なるほど、きっと日本にもそう言う任務をしているヒューマノイドがいるんやろうな、働いてた会社に圧力がかかってたようやし、辞めるのも異常にスムーズだったしなぁ…アカネの孤児院もヒューマノイドが運営してたみたいやし、地球も楽しそうな事がいっぱいあったのに、気づかんもんやなぁ…なんて思っていた。
隣ではハルキが僕と同じような事を思っていたようで
「僕たちって狭い世界で生きていたんですね。色々と悩んでいたのがバカみたいです…」
と呟いていた。ハルキは見た目は、子供だが、中身は色々と経験したおっさんだから感じる事があったのだろう…
「そうやね、色々知ってこれから楽しんで生きていこ、アカネさんもね」
と、今まで静かにしていたアカネさんを見るとヨダレを垂らして寝ていました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
最近仕事が忙しくて中々書ききれずに寝落ちしてしまいます。
頑張って書いてますので感想、評価、応援よろしくお願いします。




