24 サルとゴリラの縄張り争い
ノア達3人はハンバーガーだった。炭酸飲料が無いのを悔しがっていた。どうやら宇宙空間では気圧の問題で炭酸飲料は危険らしい。最新の科学技術で出来ない事はないんだろうが割に合わないんだろう。1週間の我慢だ。そう言われれば飲みたくなってくる…さっきまでお茶か水で良かったのに飲めないと言われたら…不思議なものだ。
食事が終わっても何気ない会話をしつつ6人で友好を結んでいると外で揉めている声が聞こえる。
「俺たちは行ってあげるんだ。何故もっと良い待遇をしないんだ?あんな狭い部屋に押し込まれて信じられないよ。昨日の晩御飯だってそうだ。満漢全席を用意しとくべきだ!」
どうやら、ノア達3人とは違い不平不満が募ってるようだ…
「満漢全席とか言ってるって事はCの国かな?」
「メイビー…彼らはやかましいイメージだから」
「どうする?」
「どこか静かな所に行こう。」
「よし、じゃ朝のトレーニング施設に行こう。食後の運動も兼ねて」
「「「オーケー」」」
煩く声を上げている奴等は6人いた。出来るだけ目を合わさないようにして、ササッと部屋から出ようとしたが声をかけられた。
「なんだお前らは、挨拶もないのか?はん!ホントに最低な環境だ。お前らはジャップとアメリカか?おっ女がいるじゃないか!酌をしろ!呑まないきゃやってられない。」
なんだかやばい奴としか思えないのがやって来た…
「ここは任せてアカネとハルキは先に行って」
「オリバーとオリビアもついて行ってくれ。」
と、とりあえず女性を遠ざけておこう、こいつはなんかダメだ…
「酌は出来ないよ。無視したのは謝る。何やら不機嫌だったから声をかけづらかったんだ。」
と僕はとりあえず謝った。全然僕は悪くないのと思うけど…
「そして僕たちはこの後用事があるのでコレにて!」
めんどくさいんだ、コイツラ絶対めんどくさい。だからノアと目を合わせて2人でダッシュした。あんな奴等は絡むとロクなことが無いのが目に見えている。
後ろから「おい!お前たち、マテ!」と聞こえてくるけどできる限り接触したくない…よしここはヒフミさんに相談だ!
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トレーニング施設に行くとそこにヒフミさんが待っていた。わかってらっしゃる。
「ノア達に紹介するよ。彼女は、ヒフミ。僕のサポーターだ。」
「おーアニメ見たいな子だな!よろしくだ!」
「アニメ見たいとは?」
「見た目だよ。金髪碧眼のロリっ子だけど顔の形は和風だろ?アニメから飛び出してきたって言われたほうが納得するよ。」
なるほど!確かに同じ金髪碧眼でもオリビアと同じとは言えない。見比べて初めて気づいた!
「確かに!ヒフミさんはやっぱり特別だ!…イヤイヤそれどころじゃ無いって。ヒフミさんに相談があったんだけど、もう知ってるよね?」
「はい、要件は把握しています。まずは自己紹介ですよね、ヒフミと申します。よろしくお願いします。
さて、先ほどの件なのですがあの方たちはC国の方たちなのですが、昨日からずっとあんな感じに要求だけしてきます。6人は先ほどからお酒を要求しています。モニターに映しますのでご覧ください。」
と言い、指パッチンをすると壁に食堂の様子が映し出された。
「しばらくすると2組やってきますのでこれで揉めると隔離もしくは強制睡眠学習です。」
言ってると、一組やって来た。何やら言い合っている。
「なんて言ってんの?」
「聞きたいですか?とても汚い言葉で罵りあっていますが?」
「分かった。遠慮しとく」
すると、喧嘩が始まった。なんだあれ、お互い腰の入ってないパンチでやり合ってる。そんなポコスカやってるとフィジカルお化けの様な奴らが現れた。アレは以前ならすぐ逃げたな、そんなフィジカルお化けだ。
「ボスが決まったって感じやな」
「おサルの喧嘩にゴリラがやって来たって感じやわ」
アカネさんの一言で皆が納得いってしまった。そしてヒフミさんから決定事項として話がされた。
「皆様はこれからあの食堂は使用しないでください。彼らの部屋と食堂を隔離します。お部屋も移動させます。このトレーニング施設の横にお部屋を移動しました。食堂もこの近くに新しく設置いたしましたので安心してください。」
部屋の移動とはどういう事だろうと思っていたがブロックで区切って組み替える的な感じのようだ。凄いな空間拡張とかうまく使ってやってるんだろうなぁ。やっぱ魔法と科学の合体って凄いんだな…
「この戦艦ですらこんな目まぐるしいハイテクなんやし、今向かってる惑星がどうなってるんやろって楽しみや。」
と、僕が呟くとそれを聞いていたノア達は
「楽しみではあるが、どう報告書を書けばいいのやら…」
「全て報告して良いものか…しかし、できる限り情報を得てこいと命令されてるし…」
「私はバカンスだから報告の義務はないよ。だから2人と違って楽しむよ。」
最後にオリビアさんが僕にバチコーンとウインクしてきた。マトモにあんなウインクされたことなかった僕は明後日の方向に目を向けるしかない。そんな僕を横目にヒフミさんは3人の立場を語ってくれた。
「技術は直接教えることは限られますが見たことを伝えるのは大丈夫です。御三人は所謂、親善大使です。私たちの実情を知って友好関係を結ぶか否かの判断してもらうために来ていただきました。」
きっと判断するのはこちら側ではなくあちら側ではないだろうかと邪推してしまう。だって地球なんて簡単に焼け野原にされてもおかしくない。この戦艦だけでも侵略は可能だと思う。それを譲歩して歩み寄ってくれているだけでもありがたいのに、サルとゴリラの縄張り争いの様な事をしてる姿を見られるのは絶対良くない。交流の必要性がないなんて思われないように頑張らないといけない。
「では、そう言うことなので皆様に知って貰うためにお勉強致しましょう。私たち人工知能と人類種との歴史です。」
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