21 まだ見ぬ星へ、いざ征かん
ハルキが加わり3人で訓練して楽しく過ごした次の日の朝訓練の時に、ヒフミさんから遂に今日出発する旨を聞いた。
「皆様、大変お待たせ致しました。本日お昼に次元航行型戦艦アークエンジェル級ウリエル1番艦は発進いたします。」
「この船にそんな名前がついていたんですか…」
「そう言えばそんな名前の戦艦やったな、ウチきた時に聞いたような気がする」
と、ハルキとアカネさんが雑談している。
「出発すると言うことは予定の人たちも全員収監されたと言う事なん?」
僕は気になったので質問してみる。
「はい、昨日の夜には全員無事に収監されました。お会いになりますか?」
「ん?会わなくても良いの?」
「大丈夫ですよ。基本3人以上で一組になっていただければ問題はありません。昨日来た方達は日本の方ではありませんので宗教、習慣等で合わない可能性が高いので仲良くなるには少し時間がかかると思われます。」
「そりゃ国が違えば争いも起きるよな…言葉はヨクトマシンでなんとかなるんやろうけど思想は変えれないからねぇ」
「はい、特に女性であるアカネ様、お気おつけください、問題が起きてからでは後戻り出来ません。」
「ウチ?あーうん分かった。ソウマ君とできる限り一緒にいとく。」
「はい、基本部屋から出る時は1人では出歩かない事、アイナを連れて出ることを推奨します。訓練の時は、ソウマ様にお声掛けしてください。」
「そうやって、頼りにしてるでソウマ君」
「そうやね、任しといて、ハルキも気をつけなよ、ショタな怖いオジサンに拉致られるかもよ」
「ファーってなりますね」
笑い事ではないけどとりあえず笑っとこう空気を、悪くするのもダメだし初めから先入観持って接するのも良くないだろう。
「とりあえず、何か危ない事になったらすぐに駆けつけるから念話できるようになっとこうか」
「テレパシー」
「お昼まで手をつなぎながら瞑想やで。」
と3人で輪になって必死になって、テレパシーを取得した。3人にはパスが通った。直感行動的なアカネさんもできるようにもなった。理屈抜きで、出来ると信じるアカネさんは割と簡単に出来た。僕もオタク教養でこうかな?って感じで出来たのだが、ハルキはそうではなかった。何やら眉間にシワを寄せムムムっと唸っていた。
少し離れると聞き取れ無い事があるのはこれからの成長となったが、誰かが何かを訴えてると言うことは分かったので、ポケベルがわりにはなりそうだ。
アカネさんは「ポケベル?」って顔してたのはジェネレーションギャプを感じたが昔、そう言うのがあったのだと説明したら、楽しそう!と言っていた。
「そう言えば、携帯端末の様な物は無いの?ハイテク技術でなんとかなりそうだけど」
と、ヒフミさんに言うと
「ありますよ?どうぞ」
と、スマホを渡された。
「えっ!?じゃ今の意味ないじゃん、早く渡してよ」
「いえ、出来ると幅が増えますし、それが使えない時が緊急時なのですよ」
と説明され、確かにと3人で頷いた。
「さて、そんなこんなでもうそろそろ出発の時刻です。御三人方には個室の展望ブリッジが用意出来ますがそこに行かれますか?」
「そうやね、どうせなら初めての宇宙旅行になるし見てみたいかな」
「ではコチラへどうぞ。」
と、案内された展望ブリッジ。
そこには、3つの椅子があり正面には戦艦を見下ろす事が出来た。
「ここはソウマ様達3人の共有スペースになり外の方々が入室することは出来ません。また現状では共有の個室を与えられたグループもございませんのであまり他言しないでください。要らぬ嫉妬が生まれる可能性がございますので。」
「特別枠って嬉しいけど、他の人はどうしてるの?」
「ハイ、一部の方たちは寝て起きたらついております。長い睡眠に入ってもらいました。アカネさんと同じ施設の方たちはこの数日で少し問題があると判断いたしましたので睡眠教育期間です。昨日来た方達は館内案内と言う事で3つのグループに分け別室にて説明会をしております。」
「って事はウチもしっかり勉強せな寝てただけの人に負けるって事?」
「ソウマ様がおられるのでそれはないと思われますが…怠けているとそうなります。地球時間にして1週間で到着致しますのでしっかり教わってください。私共もサポートは致します。」
なるほど、アカネさんのためにも一肌脱ごう。
「では、出発致します。一応シートベルトをつけてください。時空間航路運転システム起動。3.2.1…起動しました。出発致します。」
微かに振動が伝わってきた。周りの星が動き始めたと思ったら周りの星が線状に見えるようになった。後ろを振り向くと既に地球は遠く小さくなっていた。
「このまま暫くすると、宇宙次元通路に入ります。そこからも少し景色が変わります。それまでティータイムです。お菓子もありますよ。」
3人の椅子が回転し中央にテーブルが出てきた。
暫く、ヒフミさんは、バスガイドの様な説明をしてくれた。
「アチラ高速で流れて来る星が土星と言われる惑星です。」
「まさか肉眼で土星をみることになるとは思ってなかった」
「ていうか火星の位置は通り過ぎたんだね。速いねー」
「これおいしーよ、ソウマ君もハルキ君も食べてぇ」
アカネさんはいつも通りの明るさだ。無邪気だな。この子は守ってあげなきゃならんと思う。
お菓子の銘柄にはギャラリコとかギャラクシーチップス等書いてあった、宇宙のパワーを感じました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
やっと出発しました。21話でやっとです。
基本短い文書なので読むとあっという間なんですが
文章を書くっていざ書くと中々難しい物です。
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