18 作って遊ぼう(凶器)
いつまでもこのユリユリしてる2人を見ているわけにはいかないので、軽く咳払いをして気まずいと感づいて貰おう…
「ゴホン…コホン?ウオッホン…ゲフン…ちょっといつまでそう抱きついてるつもりでしょうかね?ねぇ?」
咳払い位ではダメらしい…なんてことだ…それだけアイナさんの気持ちが溢れていると言うことなのだろうか…
「アイナさん…アイナおねーさん?そろそろ離してもらえんかな?恥ずいねん!ほら、ソウマ君見てるよ?あっ1階の工房行きたいなぁー…ね?」
「…どれだけ私が待っていたと?情報として報告を受けどれだけ私が願ったことでしょう。この感情はこれくらいの抱擁では表現出来ません。名前を頂くまでは理解出来てませんでしたが、名前をいただいてインストールされたデータで私は気づけました。コレは愛、コレが愛なのですね…あー愛しいご主人様…」
凄い感情が溢れかえってるね、溜めて溜めて溜まった何かが爆発してるって感じだ。いつまでコレが続くのだろうとヒフミさんを見る。
「大丈夫ですよ、後1時間もたたずに落ち着くと思われますのでお茶とお菓子をつまみながらお待ち下さい」
ホントかなぁ…と内心疑いながら待っていたが小一時間でなんとか落ち着いたようだ。
「申し訳ありませんでした。まさか感情とはこんなに激しいものだとは思ってもいませんでした。通常でインストールされていない理由がわかりました。」
「良いよ良いよ、アイナおねーさんに愛されてるって分かったし、ウチも嬉しいよ」
「ありがとうございます。では1階の工房に行かれるとのことなのでご一緒させてもらいます。」
と、ユリユリした2人と一緒に1階の工房へ4人で向かった。
僕は、武器って聞いたからファンタジーな鍛冶屋っぽいのを想像してたのだが宇宙船の中で流石にそれはなかったようだ。魔法が使えるようになって少し勘違いしていたようだ。イチイチ超ハイテクって感じの施設だった。しかし好奇心が唆られる物が沢山ある。あのカプセルは何だ?あの天井からぶら下がった物は?空間に浮かんでるモニター等々、男の子なら喜びそうな
空間だ。しかしオジサンは慌てない。
「へぇ~ここが工房ねぇ、訓練用の武器を強化出来るって言ってたけどどうやって?」
と、内心ワクワクしながら説明を求めて見る
「はい、ここでは素材と素材を分解し形状を決め再構築させる事により通常の物より強化する事が可能な施設です。専門的な事は説明しても、きっとわからないと思われます。要は使い方を学んで使ってください。」
「あー例のスマホね。」
「はい、ここに訓練用の木刀があります。コレは地球で生産された物です。そしてここに地球で採れた合金のインゴットがございます。コレをコチラとアチラのカプセルに入れます。そして真ん中のモニターで形状を決めることでアソコのカプセルからその形状になって出てきます。」
「ほぉー、じゃ組み合わせ次第、分量次第で変化して出てくるってこと?」
「はい、慣れれば指定部分にのみ特定の素材を入れる等様々な事が可能ですが、とりあえずこの木刀でやってみましょう。この木刀は木材で構築されています。コレは分解した後、密度を高めて柄にします。この合金のインゴットは色々成分が含まれていますので分解し刃の部分に使います。お勧めの分量がありますので、今回はそれで製作致します。」
「これって刀?」
「はい、お好きでしょ?」
と、ヒフミさんはニヤニヤして僕を見つめる。僕は首を縦に振りながらその様子を目に焼き付ける。武器種はモニターをスワイプして選ぶ。割合等自分で調整も出来るが、お勧めもある親切設定。後はスタートを押すだけのようだ。1時間程で完成すると画面には表示されている。
「では、製作開始します。出来上がり時間はその武器種、精密度合い、装飾等で変化します。今回は1時間ですね。ではその間にあちらで銃の組み立てをしてみましょう。」
振り返るとアカネさんとアイナさんは何かの部品を組み立てている。
「なんかブロック遊びしてる見たいやね」
「はい特定の部品等を組み立てあの箱に入れる事により接着されその部品の特性を持った銃等を作る場所です。魔力で弾丸生成される機構を持たせたり出来ます。発想次第です。」
「知育玩具で遊ぶ子どもやな」
「そうですね。まずは使用出来るお気に入りを作る事が目標です。」
「なるほど…」
と、言う事で僕はハンドガンの様な物を2丁組み立てた、弾丸は魔力を使うことによって魔法弾を生成し発射する単発銃だ。速射は出来ないが僕の魔力が尽きない限り無限に撃てる代物だ。アカネさんはマスケット銃の様な物を作っていた。扱えるのか不安だが練習あるのみでしょう。そんなこんなしてるうちに刀も出来上がった。試し斬り、試し打ちが出来るようなのでやらしてもらった。
刀は巻藁をスパッと切り裂いた。恐ろしい位斬れ味がいい。魔力を通せばもっとやばいだろう。魔銃は一発一発の装填がめんどくさいと思っていたけどそれはそれで味があってかっこよく感じる。僕は気に入った。
パーンとか音はしない、魔力という不思議パワーで不可視な物が飛んで的に穴が開く、弾丸に属性をつけると色をつけたりする事も可能らしいが宇宙船の中なのでと、止められた。
アカネさんのマスケットは魔力操作がうまくいかず四苦八苦している。
「難しそうやね?」
「あかーん、不良品作ってもうたわ…」
「ちょっと貸して貰える?」
アカネさんは不良品と言うがアイナさんが隣で見守っていたからそれはないんじゃなかろうかと僕が、試し打ちをしてみる。
僕の魔銃より魔力を大きく吸う、ある程度吸うとそれが止まったので引き金を引く
カチッと音がし伴ってレーザーの様に魔力が、発射された…試射所は頑丈に作っていたので大丈夫だったが的は跡形もなくなっていた。
「エグいって、魔力バカ食いレーザー銃じゃん」
「魔力?って」
あーそうか、まだ説明されて無かったのね
「よし、まずは修行だ!」
「おっおうー」
アカネさんはまだ魔力操作が出来なかったのね。なるほどそれで僕と一緒ならって言ってたわけだ。魔力を使ったハイテク武器を作っても魔力操作出来ないなら使えないもんね。
出来上がった銃と刀をアイテムボックスに収納して魔力の説明をしようとしたのだが、そのアイテムボックスを見て手品だってはしゃいでいたのが凄く可愛い
「これも魔力操作で出来るようになるよ」
「教えてほしい。女の子は荷物が大変なんよ」
とアイテムボックスの利便性を語り始めた。確かにアイテムボックスは便利だよね。僕はアイテムボックスが2、3日で使えたがこの子は、どれくらいかかるのかな。まぁまずは魔力の認識か…んーどうだったかな?
「教えるのは吝かでは無いけど、アイナさんに教えて貰えないの?」
「えっアイナねーさんそんな事できんの?」
「はい、権限レベル上昇に伴い指導可能です。」
アイナさんは真顔で答える。あんなに愛おしそうにしてたのに何やら整理がついた感じだった。そして冷静にコチラをチラッと目線を流し指導方針を伝える
「しかし、私共はどうも感性は人間よりではないので感覚の伝え方が難しいので、ソウマ様にも手伝って貰うのがよろしいかと思われます。」
あーなるほど、了解した。とりあえずヒフミさんに目線を送ると頷いていたので大丈夫らしい。
「まぁする事も決まってないし、特訓一緒にしよっか。」
と、訓練メニューの基礎訓練を一緒にする相手が出来たのだった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
宇宙船内部の状況説明で頭がこんがらがって分かりにくくなってしまって自分の文章力の低さが恥ずかしいですが、これからも応援よろしくお願いします




