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世界は思ってるより広いものだった  作者: まりも


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16 満天の星空

プリプリとしてるアカネのお尻もとい背中を追いかける。このままじゃ一人で帰れないと思える位の距離を追いかけた。


「お~い、アカネさん?一体どこに連れて行ってくれるのかな?このまま歩いて行ってらおじさん一人で帰れなくなっちゃうよ?」


声をかけても返事をしてくれない…よっぽどあのDQNが苦手なのかなぁ…聞いてみるって選択肢はあるけど、安易に聞いて変に巻き込まれてもなぁ…男と女のグダグダは正直しんどいからなぁ…


そう…それは十年前の話…あの時は…


「ねぇソウマ君…ごめんな、もしかしたらアイツに目をつけられたかもしれん…」


あーあの時は、しんどかった…もうマジでアイツは一回殴っとけばよかったよ…


「あーごめん、違うこと考えてた!」


と十年前のゴタゴタを思い出してると、アカネはさっきまでとは違う感じで話かけてきた。あんな明るくハキハキとしたギャルをここまで凹ます様な奴はやっぱり僕の敵だな!うん、関わりは持ちたくないね!


「目をつけられた?大丈夫、大丈夫、あんな陽キャなDQNとか僕なんか視界にも入って無いよ」


あははっと笑いながら適当に話を流す。男と女の話を今日あったばかりのおっさんに話したくないだろうし、ここは空気をリセットしてこの艦を案内して貰って今は、忘れて貰おう!


「鬱陶しい奴の事なんてしらないよ!というわけで、案内してくれないかな?先輩!色々と見て回りたいんだよね、ここまで来てなんやけど帰り道もわからんし」


なんとなく迷ってもヒフミさんが来てくれる様な気もするけど、この子を頼って仲良くなってみよう。このままほっとくのも次顔合したとき気まずいしね


「そうやね、うん、あんな奴はほっといて、ソウマ君とデートや!実はこの艦って色々あんねん!なんか空間拡張技術?ってのが適用うんたらかんたらで、特殊ななんちゃらでってなってるらしいねん」


「うー、絶妙な説明ありがとう。」


「まぁそんなこんなで、楽しい場所がいっぱいあってまだ見て無い場所があるくらいなんよ。せやからその辺を一緒に回って欲しいなぁなんてのも思ってるんや。勿論ウチが感動したとこにも連れて行くから安心しー!でもまずはとりあえず、現在地の確認やな!」


どうやら適当に進んでいたらしくアカネも迷子になっていたらしい。探検だね!



>>>>>>>

「現在地の確認にはこのモニターを使います。」


と、どう見てもモニターに見えない四角に縁取られた絵?を指差し、ドヤッとしてる。

 

「これモニターなの?」


「そう、そう!これびっくりよな、ふふふ!ここをタッチして電源が入るから、操作は、スマホみたいな感じでいいみたいやでぇ。タップ、スワイプって感じ、ほんで地図アプリを開いて現在地をタップしてっと」


するとこの艦の階層図面と、横図面で現在地を表してくれた。それは更に拡大、縮小も出来るようで、地球と月との現在地とかも表せれた。すげーなグー◯ルアースも真っ青だ。地球の様子とかも見れるようでコレは1日では遊びきれないな。


「三階の端っこまで来てるなぁ、これなら4階の最上階の階段が近いからまずはウチのお勧めポイントにご招待やでぇ」


と、連れて来られたのは天井がガラス? (きっとそんなチャチな物じゃ無いんだろうけど)に覆われた部屋だった。そこからは地球と月が、宇宙が…


「おー…こりゃスゲーな、部屋からも覗けたけどこうも上が見えると吸い込まれそうで圧巻やなぁ」


「せやろ、せやろここではフワフワしながらボーっと宇宙眺めて、地球みて、お月さんみてってしてると気持ちも良いし眺めも良いしで最高なんよ」


わかる、無重力故に漂う感覚で世界と調和?一体感?がある。


「なんだろう、この感覚…あー瞑想してるとこんな感じになるね。あーそう言う事か!溶け込む感じな、なんか少し悟りを開いた感じがする。」


「悟り?」


「そう、悟り。瞑想してる?僕、特訓メニューに瞑想ってあるんやけど、この瞑想ってどうなることが正解なんか、イマイチよく分からんかったんわよね!でも、今分かった様な気がするんよ、世界との一体感、世界との調和、そこで魔力を循環させる的な?イチは全、全はイチ!ってヤツ!」


「イチは全?」


うーんそれはわからない世代なのか?オタク知識はあまりないみたいやね…。あーそうか、そう言う事なんか、オタクじゃない故にそう言う知識が無いから当たり前に受け入れられないのか!ヒフミさんの言ってる意味が少し分かった。あんなDQNがそんな瞑想とかしそうにないもんな。


「アカネさんは、瞑想をした方が良いかもね。うん。絶対役に立つからした方がいい!アカネさんのサポーターに相談してみて。きっといい結果を出すから」


「うん、わかった今日の夜、聞いてやってみる。」


「あれやる時出来るだけ誰にも邪魔されない様にした方が良いからね。結構深いとこまで行くと戻るのに時間かかるから。一応ね戸締まりとかさ」


「ありがとね、なんか色々心配かけちゃったみたいやね、ごめんね、先輩的に振る舞いたかったんやけどなぁ…」


「イヤイヤ、頼もしい先輩やったで、アカネさんとならこれからも一緒にいたいと思うほどね」


「あはは、ソウマ君は同世代なはずやのに凄く大人っぽいよねー、なんか羨ましいわー」


「あーそう言えば言ってなかったね、僕は、40歳やで、アカネさんよりも大分年上だとおもうよ?」


「え?ごめんな、そんな年上と思って無かったわ、ソウマ君とか言うてたけどソウマさんやね…」


「そんなのどっちでもえーんやで、おっさんでもソウマ君でも」


あー言っちゃいけないと言われてたのに色々喋ってしまうあなぁ…後で怒られるやろうなぁ


「あーアカネさん…他の人には内緒にしてくれるかな?ウチのサポーターのヒフミさんにその辺言っちゃダメって言われてたのに言っちゃった」


「そうなんですか?うわーきいちゃったよー。あはは。分かった内緒にする!」


と、人差し指を立て唇にムニッとくっつけてシーっとしている。


あーかわいいなぁ、おじさん守ってあげたくなっちゃうなー…仕方ない。暫くこの子とあのDQNは要注意と

しておこう。


と満天の星空の下、心に決めたのだった。

お読み頂きありがとうございます。

拙い文章ですが、応援していただければ幸いです。


時間不定期な仕事の為安定してませんが、出来るだけ早くアップしていきますので今後ともよろしくお願いします

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