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少女たちの宿暮らし  作者: お餅
宿暮らしの慣れ編
12/17

11話 宿暮らしの慣れ

「みんな、よく頑張ったね」


 今は5月の8日。明日以降の予約は少なくなっていて、1、2件程度だった。


 GWゴールデンウィーク中には、みんなにいろいろなことを手伝ってもらった。


 愛には主に接客と清掃を。るるには調理と清掃を。りんには、調理と接客をそれぞれやってもらった。


 大変だったのは清掃の部分で、ものをしまう場所を覚えるのが、量が多くて難しかったみたい。


 本当に助かった。別館を使ったおかげで、いつもの倍くらいにはお客さんが来ていた。


 お母さんも、楽そうだった。やっぱり、人海戦術は偉大だ。


「大変でしたね……」


「正直、舐めてたわ」


「疲れた〜」


「お疲れ様。今日からは、人数も少ないから、休憩時間も多く取れると思うよ」


「ほな、仙台は明日くらいに行けそうっちゃう?」


「後で、確認するね」


「何時くらいに出よう?」


「うーん、チェックアウトの対応をしなきゃいけないかもだから、11時くらいかな」


「では、昼食を仙台で摂るのですね」


「うん。そうしようと思ってる」


「その後、駅とか見るって感じやんね」


「そうだね。仙台駅は大きいから、結構歩くことになりそう」


「洋服とかみたいね〜」


「そうですね。私も、良さそうなものがあれば買おうと思ってます」


「愛は何着ても似合いそうやけど」


「そんなことないですよ。服を選ぶセンスが壊滅的なので…」


「あれも、いいと思うけどね」


 黒を基調とした、大人っぽい服装を思い出す。


「うちは、ずんだが楽しみやな」


「美味しそうだよね」


「楽しみだね」


「みんなで頑張ったご褒美や」


 いい表現だ。最近はほんとに忙しかったからね。


「そうだね」


「ところで、あと数日で、私達がここに来てから一ヶ月ですね」


 ふいに、思い出したかのように。


「ほんとだ! 実感ないね」


「仕事っちゅう仕事したんはGWからやったからやろ」


「そうだね。でも、今回みんなが来てくれて、本当に助かったよ」


 やはり、みんながいてくれたから。頑張ってくれたから。今回の大型連休を乗り越えられたと思う。


 改めて、感謝を伝える。


「ありがとう」


 そして、


「これからも、よろしくね?」


「はい。よろしくお願いします」


「勿論や」


「じゃあ、まだ、ここにいていいの?」


「うん。手伝って、ほしい」


「よかったぁ。 また、みんなで頑張ろっ?」


 安堵の表情を見せる、りん。


「そうだね。 本当に、ありがとう」


 私は、そのとき初めて、集まったのがこの3人で良かった、と思った。

これにて、宿暮らしの慣れ編、終了!


次回からは、仙台に!



〜人物紹介〜


佐藤解

優香の息子、結衣の兄。

仙台の大学生。

同級生と同じ部屋に住んでいる。

次回では登場しなさそう。

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