10話 清掃
「昨日は、どうだった?」
「凄く、疲れました」
「右に同じく…」
「ホンマにな」
「練習のときは、まだまだ行けそうって感じだったのにね」
「実際にお客様と対面すると、なんだか失敗できないなと思ってしまって」
「凄く緊張したよね」
「料理作るんも大変やったわ」
るるは接客をしなかったんだね。
「サービス業はそんなものです」
「私、今からフロントだよね…?」
「うん。私と、他の2人は、既に出たところの清掃をしておいて?」
「わかりました」
「じゃあ、今日も頑張ろっか」
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「お母さん、代わるよ」
朝の6時から立ってくれている。
「おはよう、りんちゃん、よく眠れた?」
「お陰様で……。」
「シャンとしなよ?お客様には、すぐわかっちゃうから」
「はい!わかりました」
「頑張ってねー」
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「1号室の人、7時には出てったみたいやな」
「スーツでしたので、観光目的ではないのかもしれません」
扉を開けて中に入る。
「ラッキー、散らかってへんで」
「じゃあ、私がお布団を持っていきますね」
「頼むわ、ウチは、ゴミ集めてトイレ掃除からやっとくわ」
「お願いします」
リネン室は脱衣所の前の通路の左側にある。
愛は、布団をまとめて運んで、籠に入れる。
布団やシーツ、タオルなどは、後でまとめて洗うのだ。
「これで大丈夫ですね」
愛は、1号室に戻っていった。
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チェックアウトは、チェックインよりかは簡単で、
「おはようございます」
宿泊客から、鍵を受け取って、
「ご滞在ありがとうございました。またお越しくださいませ」
と言って、一礼。
2号室はチェックアウト完了。
10時くらいまで、チェックアウトは多くない。
朝食も出していないから、午前中のほうが楽ではあるんだよね。
GWは、本当に忙しい。
期間も長いから、食材や備品を買いに行く回数も増えてしまうのだ。
休憩できるのは昼頃だけだしね。
廊下や、玄関、トイレの清掃などもしっかりやっていないといけないので、毎日やるとなると、かなり大変だ。
今年は、ほんとに、3人が来てくれて助かったよ。
今後も、よろしくね。




