18 完成、オーラスタイル
――その瞬間、俺の中で何かが変わった。
こうっ……!
体中から青い光があふれだす。
「な、なんだ……!?」
魔物が戸惑ったような声を上げた。
「力が――」
あふれ出し、制御できなかった今までとは違う。
俺の中に……その中心部に強大な力が宿っている感覚。
これは――魔族級魔法の応用だ。
魔族と同質の力で、自身の魔力に『着火』し、爆発的に高める――。
イメージとしてはそんな感じだった。
レイヴンが俺の前で見せてくれた術式を――その原理を、自分なりに推測してやったみたんだけど。
おそらく、たどり着いたんだろう。
これが真のデモノギアの戦闘スタイル――。
体中を薄皮が覆うように、青いオーラをまとった状態だ。
デモノギア燐光形態。
俺はようやく、レイヴンと同じ境地にたどり着いた。
あるいは……奴が立っている場所の、そのスタート地点なのか。
いずれにせよ、これでもう『力』が暴走する危険はなさそうだ。
「決着をつけるぞ、試練の魔物」
俺は構えた。
両手を突き出す。
行くぞ、オーラスタイルバージョンの、俺の最大魔法――。
「【バニッシュフレア】!」
――一撃、だった。
俺の放った魔法は、魔物と分裂体を一発で蒸発させた。
あっけないほどの完全勝利。
「これは――」
俺は手ごたえをつかんでいた。
今までの魔法とはまったく違う。
火力が、威力が、桁が違う――!
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