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17 レイヴン二人


 ずぶりっ!


 俺が繰り出した青い光の槍は本体を深々と貫いた。


「馬鹿な……この我が……」


 魔物がうめく。


「終わりだ」


 俺はさらに『力』を籠める。

 と、


「がはっ……!」


 体の奥から熱いものがこみ上げ、俺は血を吐き出した。


「な、なんだ……これ……」

「ふん、体の方が耐えられんようだな」


 魔物は光の槍を無理やり引き抜き、笑った。


 分裂体とともに近づいてくる。


 くっ、急速に力が抜けていく――。


 俺にはまだこの術式は早かったのか。


 未熟な習得状況で試したから、体に色々と無理が出たってことなのか――。


「よう、まだまだ未熟だな」


 気が付くと、レイヴンが目の前にいた。


 周囲は真っ暗だ。


 ここは意識の中の世界、ってところか?


 精神世界の中で、さらに深淵に潜った――そういうことなんだろうか。


「力を使いこなせないなら、さっさと『主導権』を俺に渡せ」

「――お断りだ」


 俺はニヤリとした。


「なら、もっと集中力を深めろ。精神の奥の奥――お前の力が宿る深淵にたどり着け」


 レイヴンが語る。


「精神の奥の奥――」


 こいつ、アドバイスをくれるのか?


 けど、それってどういうことだ――。


「俺はいずれお前から『主導権』を奪い返したい」


 レイヴンが言った。


「けど、それがいつになるかは分からん。その前にお前が誰かに殺されたら……俺も死ぬ」

「だから俺に強くなってもらわなきゃ困る、ってことか?」

「そうだ。今は利害が一致している」


 言って、レイヴンが口の端を歪める。


「ただし――俺はどんどん力を増している。俺に乗っ取られないように気を付けろよ」

「悪いけど、『主導権』は俺のものだ」


 俺も同じように口の端を歪める。


「ただ、アドバイスは感謝するよ」


 そして、俺は集中する。


 いよいよ、『デモノギア』を使った戦闘スタイルの完成のときだ――。


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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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