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12 教団に潜入


 俺はレイナードに案内され、魔王教団のアジトにやって来た。


「これが――」


 一見して、なんの変哲もない小さな屋敷だ。


 が、正門から内部に入り、一階の奥にある部屋に行くと、


「ここが入り口です」


 レイナードが説明した。


 本棚の本を何冊か抜いていく。


 たぶん、その順番が仕掛けになっていたんだろう、ゴゴゴ……と震動がして、床の一部がスライドした。


「隠し扉か」

「ええ。もう一つ、開錠魔法も必要ですが――【開錠】」


 と、レイナードが魔法を発動する。


 すると、床がスライドして現れた扉がゆっくりと開いた。


「隠し扉と開錠魔法――つまり物理と魔法の二段階方式でアジトの入り口を隠しているわけか」

「左様です。さあ、どうぞ」


 レイナードに促され、俺は地下室に入った。




 地下は入り組んだ道になっていた。


 ちょっとした迷宮だ。


 レイナードが案内してくれたから迷わずに済んだが、俺一人だと進むのに苦労しただろう。


 やがて広まったホールに出た。


「あれは――」


 俺は前方の像を見て、息を飲んだ。


「魔王レスティア様の像です」


 と、レイナード。


 レスティア――やっぱり彼女が魔王として認知されているのか?


 その姿は学園で見慣れた美少女のものではなく、禍々しい竜の頭と六本の腕を備えた異形の魔物のそれだった。


 これが――レスティアの魔族としての姿なのか。


 あるいは単に想像でこういった像を作ったのか。


 とはいえ、とりあえず教団にとって魔王はゲーム通りのアーヴィスではなく、レスティアに置き換わっていることが分かった。


「そして、あちらにあるのが――魔王と神の戦いを描いたものになります」


 レイナードが指さしたのは、壁に掛けられた巨大な絵画だった。


「これが……神?」


 俺は【神】の姿を目にして、息を飲んだ。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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