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3 俺の実力を魔法師団に見せつける

「第一魔法師団序列7位。ジャネット・ナージャよ。よろしくね、ルーキーさん」


 これほど高い魔力の持ち主でも実力七番手、ってことか。


 第一魔法師団は相当に層が厚そうだ。


「あ、ごめんね。ちょっとビビらせちゃった? 大丈夫よ、おねーさんが優しく指導してあげるから」

「確かに、少し驚きました」


 俺はジャネットに言った。


「魔法師団には強い人がたくさんいるみたいですね。頼もしいですよ」


 言って俺も魔力を高める。


 ごうっ!


 とりあえず三割ほど。


 オーラスタイルを身に付けて以来、こういう魔力をどの程度の割合で高めるのか、という精度が上がっていた。


 以前はここまで細かい魔力放出はできなかったからな。


 極端な話、魔力を100パーセントまで一気に高めるか、ゼロに近いレベルまで落とすか、その二択だった。


「っ……!?」


 ジャネットの表情がこわばった。


「な、何……この尋常じゃない魔力は――」


 驚いたのは彼女だけではなかった。


「嘘……でしょ……!?」

「だ、団長が直々にスカウトするわけだ――」


 他の団員たちもざわめいている。


「ふん、そうでなくては困る」


 クーデリアが後方で腕組みをしてニヤリとした。


「さあ、始めろ」


 クーデリアの合図で俺とジャネットの対戦が始まる。


「……戦いは、魔力の大きさだけで決まるわけじゃないからねっ!」


 言うなり、ジャネットの体が七つに分かれた。


「分身魔法……!」

「【ミラージュボルト】!」


 七人のジャネットが同時に雷撃を放った。


 本物の雷撃は一つ、残りは幻影か――。


「【サンダー】」


 俺も雷撃を放つ。


 ジャネットの七つの雷撃をまとめて吹き散らし、そのまま彼女を吹っ飛ばした。


 理屈も何もない、力押し。


 魔力の差が圧倒的なら、結局はごり押しのパワープレイが最強の戦法なのだ、基本的に。


「勝負あり!」


 クーデリアが右手を上げる。


 瞬殺だった。


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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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