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2 実力テスト

「演習は実戦形式の模擬戦だ。まずは団員たちと一対一で戦ってもらう」


 と、クーデリア。


「明日以降は一対複数や複数対複数などの模擬戦にも加わってもらうが、今日のところは一対一だけをやってくれ。今日一日でお前たち三人の実戦での力を見させてもらう」


 なるほど、今日のところは能力テストみたいなものか。


「それによってお前たちの仮の序列をつけ、明日以降の演習はそれに沿ってやってもらう。いいかな?」

「はい」


 俺たち三人はうなずいた。


「ふん、帝王の俺が低い序列じゃ格好がつかんな」


 ブライがうそぶいた。


「僕は……正直あんまり自信がないな」


 強気なブライとは対照的にマルスがうつむく。


「みんな、すごい人ばっかりだよ。魔力を感じ取るだけで分かる――」

「まあ、世界最強クラスの魔法師団だからな」


 俺は小さく笑った。


「だけど、俺たちはそんな場所に加わってもいい、って許可されてるんだ。もちろん実戦でどうなるかは分からないけど――もっと自信を持ってもいいと思うぞ? 特にマルスは――」

「でも、僕は……」

「だいたい、お前は学内トーナメントでブライに勝ってるんだからな。そのブライが自信たっぷりなんだから、お前ももっと胸を張ればいいって」

「……あの一戦だけで格付けが済んだわけじゃないからな」


 ブライは憮然とした顔になった。




 そして――模擬戦が始まった。


「じゃあ、最初はあたし。一緒にやりましょうか、ルーキーさん」

「よろしくお願いします」


 俺の初戦の相手は、赤毛のポニーテールが印象的な二十代前半くらいの女だった。


 感じ取れる魔力はかなり高い。


 少なくともブライ辺りと同レベル――。


 いや、それ以上かもしれない。


 しかも魔力が高いのは彼女だけじゃない。


 同じくらいの魔力の持ち主が何人もいる。


 そして、それ以上の魔力の持ち主も。


「さすがに学生レベルとは違うってわけか」

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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