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30 広がる戦火


 その日の午後。

 学園長室で、臨時の緊急会議が開かれた。


 集まったのは学園長をはじめ、一年A組の有力生徒や、上級生の代表、それに教官たち。

 その中にはマルスやキサラ、マチルダもいる。


「天使と名乗る軍勢が、すでに各地で『浄化』を宣言して動き出しているそうだ」


 学園長が俺たちに説明する。


「わずか半日で、アビス王国の南方にある小都市が丸ごと消滅したという未確認情報がある……」

「消滅……!?」


 しかもアビス王国と言えば、魔王を信仰する邪教の国だ。


 まさか――魔族と関係がありそうな国を攻撃しているのか?


「他にも魔族信仰の盛んな国がいくつか攻撃を受けているそうだ……」


 と、学園長。


「魔族は魔族で北方の辺境に集結しつつある……そこに拠点を築くつもりかもしれない」


 世界に、急激に戦争が広がろうとしている――。


 そんな雰囲気を感じ取り、俺はゾッとしていた。


 前世では平和な日本に生まれたから、こんな空気を体感したことはなかった。


 今までの生活でも戦闘はあったけど、それは局地的なものだ。


 世界を舞台にした大規模戦闘――戦争なんて未体験だった。


「レイヴン様……」


 キサラが不安そうに俺の袖をぎゅっとつかむ。


「大丈夫だ」


 俺は彼女を安心させるために、その手をそっと握った。


「……少し、こうしていてください」

「ああ」


 うなずき合い、見つめ合う俺たち。


「…………」


 と、それをマチルダが見ていた。


 が、それ以上何も言わず、軽く目を伏せ、俺たちから視線を背ける。


「……学園側はどう動くつもりですか?」


 俺は学園長に向き直り、たずねた。


「王国からは魔法師団を中心に対策本部を立ち上げるそうだ。本校の生徒数名にも協力を要請すると言っていた」


 ……なんとなく、そんな気はしていた。


 きっと俺も戦力としてカウントされるだろう、と。


「その生徒の中には君も入っている、レイヴンくん」

「分かりました」


 うなずく俺。


「魔法師団、か……」


 今後は本格的にそっちに出向することになるんだろうか。


 あのクーデリア団長から『入団しないか』と誘われたままだったな。


 期せずして、臨時とはいえそうなりそうだ。

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