25 オーラスタイルの深淵
俺は空中を飛び、超竜と対峙した。
「人間ごときが――」
「すぐに終わらせる」
俺は全身の魔力を高める。
オーラスタイルは爆発的な魔力の増幅効果が得られる反面、消耗もそれに比例して大きくなる。
長時間使えるような術式じゃない。
少なくとも、今はまだ。
当然、俺が狙うのは短期決戦だ。
長期戦に持ち込まれるわけにはいかない――。
「なんだ? 焦っているのか?」
超竜は口の端を吊り上げ、ニヤリと笑った。
「持久力に不安がある……そういった雰囲気を漂わせているぞ」
こいつ、意外に洞察力がある――。
「どうかな」
俺はニヤリと笑みを返した。
「持久力があろうとなかろうと関係ないさ」
「ほう?」
「一撃で倒すからな」
ボウッ!
俺は右手に魔力剣を生み出した。
「魔力ブースト――」
魔族の力で持って己の魔力に着火する。
オーラスタイルを使うときは、そんなイメージだ。
その炎を大きくすればするほど、増幅率が上がる。
なら、その極限まで増幅すれば――。
「おおおおおおおおおおっ!」
刹那、俺の手にした魔力剣は瞬間的に約1キロほどの長さにまで巨大化した。
「なっ……!?」
驚く超竜を一刀のもとに両断する。
「――解除!」
即座にオーラスタイルを解き、魔力の消耗を抑える。
「ふうっ……」
一瞬だったとはいえ、さすがにある程度の消耗は避けられないな、これ。
ただ、一撃で倒せたから、まだ魔力には余裕がある。
強敵相手には今のやり方の方が、結果的に消耗が少ない気がする。
なかなか決定打を与えられずに、持久戦に持ち込まれるのが最悪だからな――。
ともあれ、超竜を倒した今、次に俺が採るべき行動は――。
周囲を見回すと、
るおおおおおおおおおおおっ……!
あちこちから雄たけびが聞こえてきた。
同時に周囲にまばゆい光が広がっていく――。
【書籍版について・大切なお知らせ】
「何巻まで続けられるか」については今後の売れ行きも大切になってくるため、もしご支援いただける方は書籍版もご購入いただけると大変ありがたいです。
とはいえ、書籍版は有料ですので僕の方から「絶対買ってくれ!」とお願いするものではないと思っています。書籍版については半分近く書き下ろしていて、新たな魅力を付与できていると自分では思っていますが、心惹かれた方はお買い上げいただけたら嬉しいな、という感じです。
その書籍版はKADOKAWA・エンターブレイン様から好評発売中です。
広告下のリンクから通販の注文ができますので、よろしければぜひ! 新規エピソードも大量に加筆してます!
〇読んでくださった方へのお願いm(_ _)m
☆☆☆をポチっと押して★★★にして応援していただけると、とても嬉しいです。
今後の執筆のモチベーションにもつながりますので、ぜひ応援よろしくお願いします~!
【読んでくださった方へのお願い】
面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや★で応援いただけると嬉しいです……!
ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある
☆☆☆☆☆をポチっと押すことで
★★★★★になり評価されます!
未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!