24 超竜
「空竜たちでは歯が立たんか! 人間の中にもそれなりの使い手がいるようだな!」
まだ爆光が晴れない空の上から、猛々しい声が響いた。
巨大なシルエットが黒煙を裂いて降りてくる。
「あれは――」
大きい。
竜型魔族と比べても、二回りか、それ以上に。
全長は50メートル以上はあるだろう。
竜というより怪獣みたいな印象。
全身が銀色の鱗に覆われた、二つの首を備えた竜。
「我は超竜の一族! すべての竜魔族の頂点である!」
また強そうなのが出てきたな……。
さっきの竜たちよりも、確かに威圧感が圧倒的にすごい。
「我が直々に相手をしよう」
「【バニッシュフレア・フルブラスト】!」
先手必勝。
俺はさっき竜型魔族をまとめて消し飛ばした強化型の魔族級火炎魔法を放った。
ごうっ!
超竜とやらの巨体が爆光に包まれる。
「――ふむ。かなりの熱量だな。本当に人間か、お前は?」
平然としている。
「口先だけじゃなくて、本当に強いみたいだな」
俺はわずかに表情をこわばらせた。
チラリと校舎を振り返る。
巻き添えは絶対に避けなきゃいけない――。
「他の人間のことがそんなに気になるか?」
超竜が笑う。
「ならば、気にならぬようにしてやろう」
ぐわっ、とその口が開いた。
まずい!
「他の人間すべてが消え去れば、お前も我との戦いに専念できよう!」
ごおおおおおっ!
そこから吐き出される白銀色のブレス――。
間違いなく、さっきの竜族たちとは桁違いの威力だろう。
「させるか――」
魔法の発動が間に合うか!?
いや、絶対に間に合わせる!
「【シールド・メテオリアクト】!」
魔族級の火炎魔法をブーストしたように、今度は防御呪文のブーストだ。
どんっ!
俺の生み出した青白い魔力障壁は、間一髪でブレスを弾き返した。
「ほう……?」
「めちゃくちゃやりやがって――」
躊躇なく皆殺しにしようとするなんて、こいつは絶対に許すわけにはいかない。
今ここで――。
「確実に討伐する!」
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