表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼面ソルジャーズ・神(Sin)  作者: HasumiChouji
第二章:護国軍鬼
17/36

(8)

「これ、五十嵐ちゃんの本?」

 劇場で次の公演の準備を行ないながら、若手の裏方達に、事故が起きにくい作業手順を説明し、一休みしていると、ウチの劇団の中でもかなりの古株である森嗣(もりつぐ)がそう言った。

 俺よりも、いくつか上。

 貫禄のある悪役を演じる事が多い。

「そうだけど……?」

「『首都圏壊滅』の森実って、こんな小説書いてたっけ?」

「え……? いや、この作者……」

「それに、何で、森実の小説なのに……著者名が昔のペンネームなんだろ?」

「ちょっと待って……()()()()()()()()()()()()()()()?」

「知らなかったの?……って、知ってる奴の方が少数派か……。たしか、小説の新人賞に投稿した時に使ったペンネームが『小松左京』だった筈だよ。あと、この出版社、何?」

 森嗣は、俺が読んでいる途中だった文庫本をめくりながら訊いた。

「えっ?」

「『角川春樹事務所』って、どう云う事だろ? 角川の元社長の春樹さん、出版関係の別会社なんか作ってたっけ?」

「あのさ……その……森実が新人賞に応募した作品って……何てタイトルか判る?」

「ええっと……たしか……『地には平和を』。……ああ、本屋で探す気だったら、短編なんで、短編集に入ってると思う」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ