ep6 合格発表といろいろ
2月6日
さて、合格発表の日だ。ネットでも合否は確認できるらしいけど合格している人はそのまま身体検査やちょっとした説明会みたいのがあるらしい。
僕は合格してると思われいているのでネットでの発表を見ずに、今回は父も一緒で学校に行くことにした。合格発表は絶対に見に行く! って張り切っていたので急な仕事とかが入らないように頑張ったのではないだろうか。
今回は家族四人だったので車で行くことになった。車と言っても種類があり、電気自動車や魔力が動力の魔導力車、磁力が動力の車なんてのもあるらしい。家の場合は魔導力車だ。延べ棒のようなものがガソリン替わりらしく、結構な量の魔力が溜められるらしい。鍵は魔力登録してあるので手をかざして少し魔力を放出すると起動するんだとか。
道中はそんなことを質問していた。質問しすぎて変な子に思われないか不安だったけど。
両親は、勉強熱心な子ねえとかこんだけいろんなことに興味持てるうちのかわいい天才ちゃんが落ちてるわけないよなあ! とかなんか盛り上がってた。落ちてたらめちゃハズイからやめて......
40分くらいで着いた。車も速っかったと思ったけど割とかかった。リニアが異常なだけなのかもしれないから何とも言えないけど便利な乗り物だ。ちゃんと学校には駐車場があって、今日は合格発表だからなのか多く駐車されていると感じた。
「とりあえず人が集まってそうなとこ行くか」
うん。想像してた合格発表って感じだった。掲示板ではなかったけど。なんかすごい、何もないところにプロジェクターで映しているかのように受験番号がずらーって並んでた。さすがに何もないところに映し出すのは科学技術じゃないよね? 70年もたってればできるのかもしれないからわからない。やっぱいき過ぎた科学は魔法なんじゃないだろうか?
いちいち反応しすぎても進まないからいったんスルーしよう。
「りおの番号なんばんー?」
「13411だよ、あるかな?」
「1の3の4、1のー」
「あった! りおっ合格だー!」
姉が抱き着いてきた。すごい喜んでくれてる。父は頭なでてくれた。うれしいけすっごい恥ずかしいからやめてほしいかも....
「合格していた方はこちらから教室の方への移動をお願いします。保護者様もご一緒でお願いします」
「ほらっ、受かってたんだし移動しよう。お姉ちゃん、後ろ人いるし移動しようよ」
恥ずかしかったので移動を促した。よかった離れてくれた....
指示に従いながら二階の一年の教室し入ると30人くらいが集まっていた。時間を指定されていたわけではないけど10から12時、14から17時とされていたのである程度教室に集まったら説明って感じで回しているのだと思われた。
僕たちが教室に入って移動されていた席に着いたときにもう一組入ってきて扉が閉められた。前からは教師と思われる若そうな女性が入ってきて説明がはじめられた。
簡単な挨拶、今年は一年の担任らしい。そのあと今日の予定と、この学校の資料にも書いてあった購入することになるもの、学校が始まるまでにそろえていておいてほしい物などの簡単な説明があった。後日送られてくる資料を見れば書いてあるんだって。
このあと行う身体検査で制服のサイズが図られ後日自宅に送られてくる。それと、よく見かけるスカウターみたいなもの。正式名称は多機能型眼鏡とか名前付いてるらしいけど、みんな眼鏡って言っている。視力悪い人にはちゃんと眼鏡の形したものが用意されるらしい。購入だけどね。必須らしい。電話機能とか防犯予防機能みたいのもついてるらしく、入学前に用意するんだとか。
欲しかったかららっきー♪ 前世でスマホを経験してると持ってないと落ち着かないところあるし。
説明が終わって体育間に移動した。保護者は教室に残って質問タイム。
僕の身長は110センチ、視力は問題なさそう。周りの女の子と比べても身長小さい気がするんだけど...... 前世は結構大きかったんだけどなあ。
測定が終わって教室に戻るとまだ質問タイムは続いてた。うちの場合は姉が通っているので今質問することは特になかったみたいで、家族で話していた。
「ただいまー」
「あっりお! 終わったのね、お昼何食べたい? この前ハンバーガー食べたし何がいいかな?」
「んー、なんでもいいよ?」
なにがあるかがよくわからない。肉とか魚とかジャンルくらいは答えるべきだったかも?
「車乗りながら考えるか。もう終わったんだよな? 行くか」
先生に一言挨拶して車に向かった。今日持ち帰るものは何もないらしい。楽だー。
入学式が二か月後、今のところ誰にも話しかけろことできなかったけどボッチにならないようにきおつけなきゃ。せっかくの二回目なんだし、後悔残したくないじゃん?