NO・000 プロローグ
不定期更新です。
良ければ感想を下さい。
以後はあらすじを書きます。
忘れ去られたモノは何処に行くのか。
捨てられたモノは何処に行くのか。
失くしモノは何処に行くのか。
壊れたモノは何処に行くのか。
考えた事はあるだろうか?
普通に考えればゴミ捨て場や倉庫、箪笥の中や戸棚の中にあると考えるだろう。
しかし、実際には違う。
常識では考えられないだろうが。
モノの行き着く先はある場所があるのさ。
其処にはあらゆるモノがある。
忘れ去れたモノ、捨てられたモノ、失くしモノ、壊れたモノ。
ボロボロのマント、砕けた宝石、弦の切れた弓、折れた聖剣、薄汚れた下着、魔王の角の破片、息絶えた龍の骸、涎まみれの人形、紋章付きのスプーン、叩き斬られた王冠………
例えをあげればきりが無いが全部俺がなおしてきたぜ!
それらが積もられて出来たこの大陸に長年居るが、真面なモノなんて一つも有りはしないのさ。
いや、無かったというべきだな。
片っ端から俺がなおしてきたからな。
お、今日も何かが送られてきたみたいだ。
じゃあ、俺は行くぜ。
なぁに、またくだらないモノだろうが俺がなおしてやるさ。
俺の名前か?
俺は………そうだな、取り敢えずガラクタの王とでも名乗っておこうか!




