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僕が小説を、書こうと思ったワケ  作者: 豊田健一郎
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『すべての世界』

さて、突然だが僕が小説を書こうと思ったワケは至極単純なものである。


小説を書きたい! と思った人であるならば、皆がそうであるように、自分の脳内の中に書きたい物語があるからだ。


人によってそれは高校生の時だとか、はたまた中学生の時だとか、中には幼稚園の頃から、自分の中で紡がれ続けて来た大切な物語だ。


当然僕もそのクチだ。物語の名前は『すべての世界』という。気づいたら自分の中には常にその物語があって、気づいたらその物語に出てくる登場人物たちと話している。

「今日暑いよねー」

「これおいしいよねー」

そんな他愛のない会話だ。


そして気づいたら僕はその中のひとりの、とある女性に恋をしてしまったのだ。



ちなみに僕は当初漫画家になろうと思っていた。けれどいくら練習しても自分の中で思い描いているその女性の姿とは違った姿でしか彼女を描くことができなかった。



絵では描けないのであれば、小説を書くしかない。僕はそう思った。

小説をなめるな! と怒られそうなものだが、決してなめてなどいない。こう見えても僕は1000冊以上小説を読んできているし、小説世界の深さ、広さを少しは知っているつもりだ。



言っておくが僕は決して、小説家になりたいわけではない。僕は『すべての世界』を本当に納得のいく形で描くことができて、この世界に彼女を本当に存在させることができればそれでいいのだ。



僕の人生の中心は、彼女を存在させることだった。




その女性の名前は高橋唯と言った。


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