第7話。心霊体験⑥丑三つ時
就職や『アレ』の話を聞いたお蔭で僕はすっかり元気がなくなっていた。
特に下半身の(笑)
『あれ?どうしたの?元気ないじゃん?』
馬乗りになりながら彼女は僕にいった。
『なんか、ふにゃふにゃしてるよ(笑)』
(そりゃあ、そうだ。あんな話をされたらえろい気分も一気に吹っ飛ぶよ)
『ん、ちょっと眠たくなってきちゃってさ。』
時計の方に目をやると午前2時だった。草木も眠る丑三つ時だ。
丑三つ時とは
江戸時代の時刻の呼び方で、午前2時から2時半のこと。
人はもちろん草や木さえも眠っている時間だ。最も現代人は午前2時でも仕事をしている人はかなり居るだろう。
24時間営業の店ってどうなんだろうね?
まぁ、夜中だけ働きたいって人もいるだろうから、労働者のニーズにも応えてるってことにはなるのかも。
丑三つ時は、呪法「丑の刻参り」の時間帯という意味もあって、呪う相手の髪の毛や爪の欠片を藁人形に入れて五寸釘で突き刺す、ということもあったそうな。
想像するとちょっと怖い。
魑魅魍魎が跋扈し、丑の刻参りの白装束が徘徊するのがこの時間帯なのである。
『ねぇ?どうしたの?うちのこと愛してる?』
愛…。とはどういうことだろうか。愛の意味が僕には昔からよく分からなかった。ずっと一緒にいたいと思えればそれは愛してるということなんだろうか?
その時だった!部屋のドアがコンコンとノックされたのだった。
こんな時間に誰だろ?
しかも、ラブホのドアをノックするなんておかしくないか?
僕と彼女は背筋がぞっとした。
『ちょっと見てきてくれるかなぁ?』
彼女は馬から降りて僕の背中を押した。