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第6話。心霊体験⑤就職25歳限界説
『それでね、できれば就職してほしいの。親が今のままだと交際を認めてくれないだろうし。。。』
『就職…。』
『うん、25歳までに就職しないともう就職できなくなるって聞いたよ、社会復帰は無理だって、手遅れだって(笑)』
『はははは。』
僕は力なく笑った。
(そう言えば僕はいつか自分が働くなんてこと、1度も考えたこと、なかったなぁ。自分が働く姿なんて想像できなかった。)
『先ずは、その女の子みたいな長い髪を切らなくちゃね!』
『え、切りたくないな。』
『切りたくないのは分かるよう、うちだって長い髪の男の子が好きだからさ。でも、就職のためには仕方ないよ?』
僕は理解できなかった。なんで就職のために髪を切らなければならないのか。つまらないじゃないか。
『断髪式はうちがやってあげる!(笑)』
とりあえず相槌を打っておいた。一刻も早くこの話を終わらせたい。
ほんの少しの間、沈黙が流れた。
『さぁ、2回戦(笑)始めましょ!』
『うわぁ。』
彼女は僕に跨がった。僕は彼女のお馬さんになった。色んな意味で。。。