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あそこにあるのは何も見えない大宇宙

作者: むのた

衝動的に書いたものです。

 あそこにあるのは、大きな顔。とてつもなく、大きな顔。

 だけど、あの大きな顔は私なんか見ない。私なんかきっと、反吐が出るような気持ちになるぐらい、見ない。


「私は、いつだって、見ていたのに」


 そう――だけど、それは、私だけ。私だけ。私だけ見ていた。私だけがあの大きな顔を見ていた。

 他の人は見ているかしら。

 いいえ、きっと見ていない。

 だって、私だけが、見ていたんだもの。私だけが、私だけが、私だけが、あなたを見ていたんだから


「だけど、あなたは、見ない」


 あなたは私を見ない。いつだって私を見ない。どうして私を見ないのかも教えてくれない。

 だけど、その理由を聞いてしまうと私はきっと、絶望に打ちひしがれてしまうわ。

 だから、言わないで。私を見ない理由は言わないで。言わないで。言わないで。

 



sssssossssss ssssssosssss sssssosssss





 君はいつも僕を見ていた。反吐が出るような顔で僕を見ていた。どうして見るんだい? と聞くと、また反吐が出るような顔で僕を見る。

 いつだって、君の視線を感じた。僕も君に視線を送ることはあった。だけど、君は、僕なんか見ていなかった。 

 

「君は何を見ているんだい?」


 君は僕を見ていた。その眼差しは何を表しているのか、僕にはさっぱりわからない。

 君の気持ちがわからない。だけど、それは、君も同じかな?  

 僕の気持ちも君にはきっと伝わらないのだろう。






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