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超短編

たとえばの話

作者:

たとえばの話。

自分の命と、世界。

どちらを取るかと言われたら、

僕は世界を選ばない。

想像してよ、

自分だけが消えて、世界は何ごともないかのように廻る。

そんなのおかしいよ。

僕が世界に比べてそんなに軽いものだなんて、

母さんに失礼だ。


たとえばの話。

僕か君かと言われたら・・・。

僕は君を取るよ、きっと。

不思議だね。

母さん、ごめんよ。


たとえばの話。

ほんとに、たとえばネ。

僕と母さんだったら・・・。

僕は、どうしたらいいのだろう。

僕は母さんを選んでいいんだよね?




お付き合い、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 絶対に。絶対に。 あなたに何があっても、母さんの全てを賭して守るから。 だから、だからあなたの思うままに生きてごらん。だいじょうぶ。だいじょうぶ。
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