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藤森君

藤森はダブリストのマネージャーだ。当初はパスタ屋で一緒に働いていて松村とマホーンと良く飲みに行く仲だった。マホーンの2個下。やたらしっかりしているので、バイトの飲み会の仕切りは基本的に彼が担当していた。松村もマホーンもしっかりしていないので、ちょうどうまい具合に波長が合った。そんなわけでダブリストもしっかりしていないバンドだ。気付いたら藤森がライブ打ち上げの準備やライブチケットの販売までやるようになっていた。彼は人に頼られてお世話をするのが結構好きな性質。そんな仲だ。



マホーンは藤森に電話をかけた

「よぉ久しぶり、俺俺マホーン」


「おぉ、マホーンさん久しぶりっす」


「あのさぁ、小麦粉っていくらするか教えて」


「はぁ、いっつも意味分かんないっすよマホーンさん」


マホーンはこう返した

「別にそのいけない粉じゃないよ」


「粉ってパウダーですか?」


藤森は久しぶりの連絡と、頼まれごとになんだか楽しそうだ。

得意の風俗ネタで返してきた。



「いや、なんか松村さんがさ、たこ焼き屋やるから小麦粉買ってきてよって話なんだ。」


「たこ焼き屋っすか??今結構飲んでますか?」


「うん、飲んでるけど、一緒に飲もうよ。みんな藤森に会いたいってさ。今渋谷の××だから、ついたら電話してよ」




「みんなって誰だよ!俺に会いたいのはお前ら二人だけか!」

というマホーンの適当すぎる発言に突っ込みを入れつつ1時間後彼は現れた。



藤森は自宅でゲームをしてたらしい。

「いやー マジであんたらおかしいよ、だって10時半に電話かけてきて今から来いってさー。」といいながらも嬉しそうだ。

「お前ら社会人だろ、こんな時間に招集かけるなんてほんとバカだよな、俺明日AM9時のシフトなんだよ」といいながらも嬉しそうだ。

「しかもマホーンさんと松村の二人だけで、女の子もいねーし・・・ぶつぶつ」

松村と藤森はとても付き合いが長いので、敬語は使わない。



かく藤森はおしゃれ飲食チェーンの正社員だ。通信大学を卒業しているものの、在学中から飲食チェーンを転々としていた。キャリアを積むというか、流れ着いた先が今のSVという役職だ。



そしてマホーンは藤森に一連の経緯を話した。


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