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恋の病

オープンから1年、商売は本当に順調にいっていた。トシカズ戦略の胡散臭さとリンリンの愛嬌が、たこ焼きの味に妙にマッチングしているとでも言えば良いのだろうか。

たこ焼きが焼ける個数は鉄板の限界まで来ているので売り上げはこれ以上増えることはないが、その分行列が絶え間なく、それがまた客を呼ぶ良い循環が始まっていた。


 そんな時マホーンに藤森から着信があった。

「マホーンさん、やばいって。」

「えっ、何?」

「テレビの取材の仕事入ったよ。」


マホーンは極限まで気持ちが高まるのを押さえられない。

「マジかよ、だって埼玉だよ店」

「いやいやいや。そんなの関係ないですよ。夕方のワイドショーで行列のできる店特集みたいのやってて、それらしいんすよ。」

「それ生放送のやつ?」

「えっとー、多分そうじゃないっすか。俺最近2号店のあれこれで急がしくてテレビ見てないからなんかわかんないっすけど。」


「それでいつやるのそのテレビ?」マホーンが聞いた。

「2週間後の取材なんですって。この話自体は松村から聞いたんですけど、店に突然テレビ局が来てそういわれたって。」

「そうか、じゃあ事前にちょっと店の掃除とかしといた方がいいかもね。」


マホーンは電話を切ると、仕事どころではない自分を感じた。たこ焼きトシカズは金の波を引き寄せたのだ。


そして週末マホーンと藤森は店に顔を出すことにした。


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