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タコは安くなかった

藤森は自分の鞄からノートを取り出した。

「たこ焼きでも利益は出るんだけど。今1箱500円でも売れるじゃないですか。1日100箱売れれば、1箱8個でやれば大体1ヶ月200万は硬いんすよ、ほら。」

3人で藤森のノートを覗き込んだ。



初期費用

店舗内装       100万

家賃敷金礼金     50万

調理器具        50万

オープンまで人件費  40万


固定費

人件費         20万

家賃          10万

光熱費         10万

宣伝費        10万


変動費(1箱)

小麦粉         25円

タコ           150円

油            10円

箱、楊枝        20円

青海苔とか      10円

計            215円


松村がすかさず突っ込んだ

「タコ高くなってねーかこないだより、1人前150円もすんのかよ」


藤森は分析結果を説明し始めた

「だから言ったでしょチーズにしようってさー。てかちょっと聞いてよ。まずはお店を出すには190万くらいかかるわけよ。物件選定からオープンまで2ヶ月、一人で全部やる。で、その間の給与は1ヶ月20万円。」

「家賃は10万円、4平方メートル位あれば多分大丈夫。うちの駅前にたこ焼き屋あるじゃないすか、そこは大体この位の広さかなって感じっす。」


「けど家賃は当初のマホーンさんプランの10万だと、都内は多分無理ですね。普通に駅前とかだと月50万はするらしいんすよ、こないだ不動産屋に入って聞いてみたんすけど。だからやるなら田舎のジャスコの横とか大通りから一本入ったテナントじゃないかなって思います」


松村が質問をした

「そんな場所に店作って誰が買いに来るんだよ。しかも500円だろ。んでさ、ジャスコにもたこ焼きくらい売ってんだろうが」


藤森は返した

「人が来る田舎が必要なんです。例えば埼玉の・・」


マホーンが言った。

「俺の実家の駅前とかいいよきっと。埼玉だし、大学あるしさ。」

「おぉ大学なら若い子がたくさん来てくれるし気分もいいな。」

松村が言った。

「けど大学って1年の半分くらい休みだよね。」とマホーンは突っ込むも誰も返さない。

やはり若い子の影響力は絶大らしい。


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