表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/25

たこ焼き始めました!

「拝啓 

お元気ですか?俺は何とかやってます。マホーンに誘われて初めたたこ焼き屋もやっと軌道に乗り、今は2店舗目を出す準備に追われています。


 母ちゃんに辞めるなって言われた7年籍をおいた大学も途中で辞めちまって、就職もしないで、パスタ屋バイトして、しかも女に子どもが出来て結婚して、社員にしてもらったのはけど、辞めて、たこ焼き始めて。


ヒロトは多分5歳。とりあえず元気にやってます。


 こんな人生だけど、なんか俺らしくていいかなってさ。ふと母ちゃんに感謝した方がいいよなってよ。だから手紙書きます。たこ焼き食いに来てくれよな。」





埼玉県の大学を擁するベッドタウン、駅前商店街の一角には1軒のたこ焼き屋がある。


看板にはこう書かれている。

「夢はロックスター!たこ焼きトシカズ」


始めて通りがかった人は、誰しもこう思うはずだ。


大学生(男)

「アイドルの名前がついた焼肉屋は知ってるけど、トシカズって誰だよ?」


30台主婦

「看板に張ってある写真のあれ誰?ヒゲ面の男の写真飾って何したいの?ひょっとして有名な料理人かなんか?」


フリーター(男)

「なんだよこのでかい音で響くロック調の曲?うるせーなぁ。」



すがすがしい陽気とはこういった感じなんだろう。5月の埼玉は新緑の香と相まってとても過ごしやすい。夕刻の頃、買い物帰りの主婦や学生が5名ほど列を成してこの焼きあがりを待っている。



最後に一つ・・

全員

「なんでこんな店に行列が出来てんの?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ