第1話① 最強チートを貰ったはずが、使えない件
第1話① 最強チートを貰ったはずが、使えない件
「はぁぁぁ……俺も異世界行きてぇ〜」
俺は阿良木龍夜!リアスト学園三年!
黒紫のバンダナがキマってるイケメン!
この物語の主人公だ!
「異世界?ミジンコになりましたってやつか?」
この赤髪は、神崎新羅。リアスト学園二年。
俺の次にイケメンなやつだ。
「ばーか、ミジンコになって何ができんだよ。
俺がなりたいのは、異世界転生したら最強チートで
イージーモードになりました!ってやつよ。」
「へー、弱そう。」
「弱くねぇーよ!!!最強チートだって言ってんだろー!」
こいつは本っ当に、俺の事を馬鹿にしてくる、
年下のくせに。
……でも、何かと逆らえねぇ。
「あれだろ?死んだら異世界に飛ばされましたみたいな」
「おー!知ってんじゃん!!意外と神崎く〜んもアニメとか見るのね(はぁと)」
「いや、見てないけど。」
ピシャリ。
「……でも一回死ななきゃ行けないってのが
ネックなんだよなぁ……
なんか死ななくても行けそうな魔法陣書いてよ。」
「えー、俺がやるの?さくらぎに頼めばいいじゃん。
創作者なら異世界転生とか出来んだろ。」
「いや、そう言うメタな事言うなよ。
そんな簡単に世界を作ってくれる訳――」
コンコンと壁際をノックする神崎。
「はいさーい、なんか御用で?」
ガコン、と壁が開いた。
「げ、んなとこにいるんかい。」
「呼ばれて飛び出て、じゃじゃじゃじゃーん!」
創作者のさくらぎちゃん。
……めっちゃメタいけどな。
「さくらぎ、こいつ異世界に憧れてるんだって。」
神崎が俺を指す。
「そうそう!最強チートで異世界イージーモード!ってやりたくてさ!!」
俺は胸をドンッと張る。
「ほへぇ〜、最強チートね……いいよ!書いてあげる!!!」
「まじか!?サンキューさくらぎちゃん!!!」
さくらぎは浮いてるタブレットを操作している。
「いやぁ、楽しみだなぁ〜!もう無双し放題じゃん!」
「ミジンコからじゃないのか……」
「いやお前はいつまでミジンコに囚われてんだよ!」
ミジンコ好きなのか……?
ピピッと、タブレットが鳴る。
「設定出来たよ!どうせなら学園の皆巻き込んでごちゃまぜで行こ!!」
「おーっ!いいね!俺の事最強チートにしてくれた!?」
「やっといたよ!とびきり最強チートにしたよーっ!」
「いよっしゃー!!じゃあ行こうぜ!!」
「おっけー!じゃあこのスタートボタン押して!」
「いよーし、いよいよだ…!!行くぞ神崎!!」
「はいはい」
「レディ〜!ゴーッ!!」
ポチッ。
ボタンを押した瞬間、世界が真っ白になり。
気が付くと俺は、広い平原に来ていた。
「きたきたきたーっ!
異世界転生したら最強チートすぎてイージーモードになりました!!
タイトルはこれで決定だな!!!
……って、あれ?神崎は?」
「最初から一緒って訳じゃないのか……
あ!そうだ!俺のステータス見よ!
最強チートはどんな能力なのかなぁ〜♪」
「……ステータスっ!!」
目の前に画面が開く。
「……ん?」
「は?……はぁ???」
【ステータス:阿良木龍夜】
役職:最強チート レベル:1
スキル:ジ・エンド MP9999
説明:魔王のみに発動する、物語を終わらせるチート技。
「………………。」
「はぁぁぁぁぁあああああ!?!?!?」
「なんだこのクソ能力ーーっ!!!
最強だけど最強じゃねぇじゃん!!!!!
ふざけんなーーーっ!!」




