チーム結成
一通りチームができたところで大男が説明を始める。
「さて、チームが編成できたところで次の任務の説明を行う!」
ソウル達の班は新兵第43班として登録された。今後はこの43班として行動していく事になるわけだ。
「……今度は聞いてろよ?」
ソウルはシーナにボソリと呟く。
ソウルの言葉にシーナはソウルの足をぐりぐりと踏んで答えた。
「いてててて!?」
「あはは」
そんなやり取りを見てレイはケラケラと笑う。こんな所もウィルにそっくりだ。
「そこ!うるさいぞ!」
偉そうな貴族の1人が声を荒らげる。
おっと、やべぇやべぇ。
「……心して聞くように」
大男はため息をつくと説明を続ける。
「これから、グループの代表にくじを引いてもらう。そこには君たちに任せたい任務が書いてある。そこで1週間任務をこなしてくれ、以上だ!」
大男がそう言うと、くじを持った貴族たちが現れる。そして他のグループが順番にくじを引いていく。
「誰がくじを引く?」
「じゃあ、僕がいこう。せっかく入れてもらったんだからこれぐらいはさせてくれよ」
「おぉ。それじゃあ頼んだ!」
そしてレイはくじの列に並びに行った。
「緊張だな」
ソウルはシーナに声をかけてみるが、相変わらず返答はない。
さて、先が思いやられるなぁとため息をつきながらソウルはレイが戻ってくるのを待つ。
しばらくして戻ってきたレイからソウル達の任務についての説明を聞いた。
「ドランクール遺跡調査の護衛?」
43班の任務は【ドランクール遺跡】と呼ばれる遺跡で学者達の護衛をする事だった。
「うん。もう既に踏破された遺跡で、大きな危険の無い任務だね。確か、洞窟の中に建造された遺跡だったと思う」
「なんか、すごそうだな」
洞窟の中の遺跡なんて、まるで物語にでも出てきそうだ。護衛を抜きにしても普通に観光してみたい。
「出発は3日後の午前7時、西門の前に馬車が止まっているらしいから、そこで待ち合わせしよう」
レイが今後のスケジュールを淡々と決めていく。
「そうだな。じゃあ今日はこれで解散らしいし、飯でも食いに行かねぇか?」
せっかくチームを組めたのだ。親睦会もかねての提案だ。
「お、いいね。行こうよ。シーナさんは?」
「行かない」
ソウルの提案にシーナは即答した。
「おいシーナ、せっかくだから行こうぜ?」
少しは打ち解けて貰わないと、と思いソウルはシーナの肩に手を置いた。
「……っ!!触らないで!!」
「……え?」
その瞬間、ソウルの視界がぐるりと一回転。そしてソウルの側頭部に強烈な衝撃が走った。
「えぶしっ!?」
そうしてソウルの意識は闇の中へ消えた。




