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間章
イーリスト闘技場の観覧席。そこの1番いい席はVIP席と呼ばれ、高名な騎士や招待客などでその席が埋まっている。
「面白いな」
そんなVIP席から試合を鑑賞している金髪の少女はボソリと呟く。彼女の金の瞳は試合に釘付けになっていた。
「ほぅ、あなたに弱い者いじめを楽しむご趣味があったとは。ジャンヌ様」
白髪頭に厳格そうな顔持ちの大男が少し面白そうに話しかける。
「マントの男は魔法が使えないそうじゃないか。そしてあの風の使い手もなかなか陰湿に彼を追い詰めている。まるで痛ぶるのを楽しんでいるような立ち回りだ」
「見ていて気の良いものではありませんが……まぁこの試合の結果は明らかでしょうな」
大男は呆れたように試合を眺めつつそう告げた。
「あぁ、普通ならそうだろう。しかしな」
そんな大男とは違い、ジャンヌは面白そうに呟く。
「あの男、まだ目が死んでいない」
琥珀色に輝く瞳にはまだ光が灯っている。
絶対絶命のこの状況から、あの男は一体何を見せてくれるのか。ジャンヌは人知れず胸を高鳴らせながら試合を観戦した。




