青露草の願い
森の魔法使いは、果たして、少女の青露草の願いを聞き届けるでしょうか?
私は、美しい森の中を歩いていた。
まだ、朝早く霧もやの中、地面では、
朝露が残る青露草が、まぶしい。
私は、そっと、願い、その花の雫を飲んだ。
青露草のあの独特の美しい青を飲んだ。
昨晩、私の最愛の小鳥が、冷たくなって、死んでしまった。
小さな箱にそっと亡骸を入れて、お墓を作りにきた朝だった。
悲しくて、悲しくて。悲しみが、癒えることなく。
私は、目の前が、涙で、見えないままで、ごめんね。ごめんね。と
ずっと呟きを繰り返していた。
たった一晩、留守にしていたから、寂しくて小鳥は、死んでしまった。
涙が、どんどんこぼれて、やりきれない気持ちになり、私は、再び、一輪摘んだ青露草の雫を飲んだ。
すると、ピピっと、小鳥の鳴き声がして、
私の飼っていた青い小鳥が、そこにいた。
嘘よ!私は、涙と嬉しさの混じった声で、小鳥にそっと触れた。
暖かい。小鳥は、暖かかった。
小鳥は、太陽のいい匂いがして、ポケポケの毛並みには、再び、生命の優しい感じがした。
小鳥の雛の毛並みには、不思議と青露草と同じ色の部分があった。
青露草の願いの話は、本当だった。
ありがとう。魔法使い様、願いを叶えてくれて。
私は、その森に住むという美しい魔法使いにむけて、静かに森の奥に頭を下げた。
少女が、生き返った小鳥と共にこの森を出ていく頃。
森の奥から、美しい、金の髪と深いエメラルドグリーンの瞳の佳人が、そっとたたずみ静かに微笑んでいた。
青露草が、私自身とても好きで、お話しを書いてみたいと思っていました。
魔法使いは、どこにでもいますね。
信じていれば、心のどこにでも。




