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逮捕!ミスター・ブラッドサッカー


 正義の一撃を受けたミスター・ブラッドサッカーは、走行する幼稚園バスよりも先にへと突き飛ばされていき、あわや落下してそのままバスの轢死体となるかと思われたが、タイミングよく車体のフロントにぶつかったと同時にバスも急停止して、アスファルトの道路上に叩きつけられただけで済んだのだ。

 そして、複数のパトカーや装甲車から降りてきた警察官や機動隊員たちに、銃を構えられて包囲された。

 幼稚園バスのルーフから「とう!!」と飛び降りたパンプキンマンから襟足を掴み上げられながら、ジャック・バウワウ警部にバスジャック犯を突き出す。

「お巡りさん、コイツです!!」

「ご協力、ありがとう!」

 と、小山ヴォイスで礼を述べたのちに、コウモリ男のマスクを剥ぎ取ってひと言。

「やっぱりな爺さん。またアンタかい」

「ふふん。娑婆の空気は美味かったぞ」

 そう、口の端から赤いものを垂れ流しながらも満足げに微笑むひとりのご老人。このご老人こと、ミスター・ブラッドサッカーの正体、傘原クリストファーという日本人に帰化して数十年経つ定年退職したサラリーマンだったのだ。

「よし、身柄を確保だ!!」

 傘原クリストファー……じゃなくて、ミスター・ブラッドサッカー、逮捕される!


 そして

「では、私はこれで。グッバイ! 良きハロウィンを!!」

「ありがとう、パンプキンマン!」

「ありがとう! ありがとう!」

「パンプキンマン! 良きハロウィンを!!」

 マントを出現させて飛び立つ正義の味方にへと、感謝の言葉をかけてゆく。

 ありがとう、パンプキンマン!

 次もまた、よろしくお願いします!


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