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戦闘!パンプキンマン

 正義の味方の動揺する姿を見て、いささか余裕の出てきたミスター・ブラッドサッカー。

「お前と儂らになにか違いがあるというのかね。若いの」

「ある!」力強く断言。

「ほほう」

「それは、使い方だ!!」

 と、拳を立てて力強く頷きながら語るパンプキンマン。

「隙ありゃ!」

 飛びかかってきたミスター・ブラッドサッカーにタックルをされたパンプキンマンは、幼稚園バスの後ろ窓から吐き出されたのだ。

「パンプキンマント!」

 との叫び声とともに、両肩の後ろ側と肩甲骨側とから噴射された炎――のようなもの――から形成されたマントによって、パンプキンマンは体勢を整えるなりに、ミスター・ブラッドサッカーごと幼稚園バスに戻ってその屋根(ルーフ)にへと落下した。そして、お互いに離脱したのちに構える。

 ミスター・ブラッドサッカーの背中から出現させたアームが、その先端部分を展開させてゆき、スピーカーを自動的に組み立てていく。

「喰らえ! 音波ボ―――――ム!!」

「ムーンサルトキック!!」

 そんなことはさせないぞ!とばかりに隙を突いたパンプキンマンは、側転宙返りをみせた中から、脚を鞭のごとく振るって、コウモリ男の頭へと叩きつけた。不意を喰らった衝撃によって、脳震盪(のうしんとう)を起こして体勢を崩したその隙をさらに突かれて、強力な足払いを受けてしまい、受け身をとることを忘れるほどに転倒した。

「とう!!」

 馬乗りになるパンプキンマン。

 胸倉を掴んで、頭突きを数発。

 そして、決めの一撃を振り上げたとき。下から突き出した両腕から噴射されて、マスク全体を赤い液体に覆われてしまったパンプキンマン。

「喰らえ、ブラッドシャワーじゃ!」

 という名の水性塗料。

 思わず驚くパンプキンマンだったが、それでも拳を振り下ろしたものの、よけられた。次に、腰を強く跳ね上げて、ミスター・ブラッドサッカーは脱出。しかし、諦めることをしないパンプキンマンだった。飛ばされた宙で、パンプキンマントを噴き出して空中反転をしたのちに、勢いを付加してコウモリ男に狙いを定めたのだ。

「パンプキン、反転ドロップキック!!」

 それは、両足を太い槍のごとくさせて、相手の胸元をめがけて突き刺したのである!!


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