逮捕!ソウルマン
一撃必殺のパンプキンキックが、ソウルマンの頭を叩きつけて吹き飛ばした。ショーウィンドウのガラスを突き破って歩道に落下したそのとき既には、ソウルマンは気を失っていた。
そして
「お巡りさん、こいつです!」
「ご協力ありがとう!!」
首根っこを掴まれたままジャック警部へと突き出された、ソウルマンのマスクがついに剥がされたのだ。それは、アジア系の中年男。白と黒が混ざった胡麻塩の短髪頭。この男は、十年前に日本人と帰化した中国人の、藤堂銀虎ことソウルマンの正体であった。これで、ついに連続無差別襲撃通り魔事件の犯人は、初逮捕となったわけだが、その他諸々の余罪も追求してゆく。
そうして、無事に不届きな輩を退治したパンプキンマンは、民衆とジャック警部に背を向けて、手刀を軽く上げて挨拶をした。
「では、私はこれで」
「ありがとう、パンプキンマン!」
「グッバイ。良きハロウィンを!!」
と、プロテクターの両肩の後ろ側と肩甲骨側とから、パンプキンマントを噴き出していくと、そうひとつ送って飛び去っていったのだ。
ありがとう、パンプキンマン!
君の活躍ぶりは忘れない!
本当にありがとう!
そして、また来年もよろしくお願いします!!
『期間限定戦士 パンプキンマン』完結。
最後まで、このようなお話をお読みしていただき、ありがとうございました。
変身ヒーロー物は、何度か書いておきたいので、また機会ができたら投稿するので、よろしくお願いいたします。




