体調不良は具現化される。
「おーおー兄ちゃんよぉー!こんな夜遅くに何してんだよぉー?!ぶんぶんぶーん!」
「何って寝るんだよ。」
「なにぃ?!寝るってまだこんな時間だよ!」
現在時刻午後4時30分丁度。ぶんぶんと不良口調で参上したのは
「妹よ。頭に付けている『体調』の字はなんだ?」
そう、妹だ。自室に飛び込んで来た妹は、何故か頭に紙を巻いて額の部分に「体調」の文字を書いたお手製ハチマキもどきを付けていた。
「私は今、兄ちゃんの体調を具現化しているのです。ぶんぶーん。」
妹が両手首を捻る。ぶんぶんとバイクのエンジンを吹かしているイメージなのだろう…それ、確か右手だけでいいんだよ。まぁとにかく体調が不良。それで体調不良。なるほど。
「そうか。ではその通りだから寝かしてくれ。」
俺は早速布団に入り込む。
「えー。今日のご飯誰が作るのぉ?」
妹はあからさまに駄々をこねる。
「もう母さんがシチュー作ってただろ。後は温めるだけだ。サラダとかは冷蔵庫にあるからそれを食べなさい。」
それくらいもできはいのか…
「お兄ちゃん。妹に火を使わせるんですか?!」
まずい!妹にデンジャラスな火を…って
「いや、もう学校で家庭科習ったからできるだろ。小学6年生。」
いい加減、火くらい使えなくてどうするんだ…いつも俺が作っていたが、やはり甘やかし過ぎていたのかもしれないと後悔した。
「バレてたのか。流石は兄ちゃん。じゃあ頑張ってシチューを温めます!」
大丈夫かな…すごく不安。まぁ今まで俺の監督の元、料理は何度も作ってきたから大丈夫だ。
「そういうことだ。火の扱いには十分気を付けるんだぞ。何かあったら起こすように。それじゃお休み。」
いざという時は俺を起こしてくれればいい。
「うん分かった。お休み。兄ちゃん。早く元気になってね!」
そう言って妹は部屋の電気を消してドアを閉めた。
さあ寝よう。風邪を治さなければ…
こんばんは。(こんにちは。)変上 狂未と申します。
本日は、実話を元にしたフィクションをお届けさせていただきました。どこまでが実話かというと私が体調不良で昼寝をしたところまでです。後は全て妄想です。時刻すら合っていません。世の中こんなもんです。
まだ体調の方が芳しくありませんので明日は投稿をお休みするかもしれません。がんばって風邪を治します。
追記:よかったら感想の方をよろしくお願いします。誤字脱字はお知らせくださいね…
それではみなさん、健康第一にお過ごしくださいませ。へっくしょん!さむっ!