キャラ紹介
ここはある森の中。
この森をひたすら全力で走る一人の少年がいた。少年が身につけているのは青い甲冑だ。
腰の鞘には剣が納刀されている。
それを追いかける一頭の大木。
ただの大木ではない根元に生えた4本の足、枝でできた太い腕、大きな目に大きな口もある。この大木の名はヘルツリー。
そうここはゲームのなかである。
逃げている少年の名は佐々木仁太。
それは現実の名であってゲーム内のプレイヤーネームはマサムネだ。青い甲冑は憧れの伊達正宗を真似たもので青武士シリーズの防具だ。鞘に納刀されている剣の名は龍の鉤爪という。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️」
マサムネとヘルツリーとの差はどんどん近づいていく。
その時、マサムネのヘルツリーの横から声が聞こえた。
「我が魔力を業火に変え敵を焼き尽くせ、
フレイズン‼️‼️‼️」
するとヘルツリーの足元の魔法陣が浮かび出て輝きはじめた。その直後マサムネの後方で大爆発が起こりマサムネは吹っ飛ばされた。
ヘルツリーのHPゲージは0になり跡形もなく消えた。
マサムネは森の中からボロボロになって出てきた。
「いってぇじゃねーーか蓮太‼️‼️」
蓮太とは魔法使いのことである
「ごめんごめん仁太。
まだタイミングがつかめなくてさぁ。」
蓮太のプレイヤーネームはクロエ。
防具は黒いハットに黒いマントに黒い杖といった黒魔道士シリーズだ。杖の名はブラックステッキ。
「ったく、これで5度目だぞ。もう5回も爆発に巻き込まれてる俺の身にもなれってんだ。そ、れ、と俺は仁太じゃなくてマサムネだ」
「仕方ないだろ、魔法の詠唱には時間かかるんだから。あと僕も蓮太じゃなくてクロエなんだけど」