ぱぴこ
「ぱぴこ、好きだよ。」
そう言ってがりがり君は、ぱぴこを抱き寄せた。ここはとある部屋の一室、昨夜二人はここで激しく溶け合ったのだ。
「がりがり君、私も…」
二人の間に幸せな時間が流れる。しかし、こんな幸せな時間は一人の訪問者によって崩される事となる。
「バタンッ!」
部屋の戸が大きく開かれた。驚いた二人が向けた視線の先には、なんともう一人のぱぴこが立っていた。
「ど…どういう事だ?ぱぴこが二人!?」
がりがり君は驚きを隠せない。しかし一方で隣のぱぴこは冷静を保っているように見えた。すると、部屋に入ってきたぱぴこは驚愕の一言を発した。
「そいつは私の双子の妹よ。」
がりがり君は一気に凍りついた。妹の存在は知っていたが、あまりにも似ている為にこんな間違いを犯したのだ。
「ぱぴこ、あんた私ががりがり君と恋人同士って知ってたよね?なのに何でこんな事するの?」
そう、ぱぴこ(妹)は昨晩姉と入れ替わり、まんまと恋人のがりがり君と溶け合ったというわけだ。沈黙を続けていたぱぴこ(妹)は静かに口を開いた。
「ごめんなさい姉さん…でも私、姉さん以上にがりがり君の事を愛してしまったの。止められなかったの、私の気持ち…」
それを聞いたぱぴこ(姉)は薄ら笑いを浮かべながらその言葉を一蹴する。
「甘い事言ってんじゃないよ。だいたいがりがり君も双子の妹だってわからなかったの?あーあ、これだから安い男はダメなのよ。本当あんたを選んでハズレだわ。」
冷たい言葉を浴びさせながらも、何も言い返せないがりがり君。しかし、ぱぴこ(妹)は優しくがりがり君を援護する。
「そんな事ない!私、がりがり君を選んでアタリだと思うよ!私にとってのがりがり君は、はーげんだっつなんだから!」
「ぱぴこちゃん…」
再び二人の間に幸せな空気が流れた。
「何を馬鹿な事言ってんの?本当馬鹿らしい…がりがり君、これを見てもそんな表情でいられるかしら?」
そう言うとぱぴこ(姉)は二人の前にある人物を連れてきた。それは、がりがり君の叔母であった。首元にはナイフが突きつけられていた。
「何をやっているんだ!馬鹿な真似はやめろ!」
がりがり君の制止にも、ぱぴこ(姉)は耳を貸さない。
「うるさい!こいつを殺して、あたしも死ぬ!ほろ苦い思いで作ってやるよ!」
「やめろ!早く…早くあずき婆を離せ!」
果たしてがりがり君はあずき婆を助け出す事が出来たのだろうか?作者は助ける事は出来ないと思います。何故ならがりがり君は、棒タイプだからです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




