初めての不良さん
不良さんとのほのぼの恋
喧嘩、三角関係もあるかも…!
よし、席替えだ
ばいばい田中くん
実は田中くんのこと嫌いだったとか言えない
期待に胸を膨らませて私はくじを引いた
「えーっと11番…」
11番か一番後ろの席だ、寝ててもバレない!ラッキー
そんなことを思いながら席を移動して
一番後ろ窓際に机を置いた
「おい、お前11番か?」
唐突に聞こえてきた声に私は振り返る
振り返った先に居たのは学校トップの不良さん
喧嘩上等、早弁常連、夜遊び常連、女遊び常連の相浦 斎
おっ…これは夢じゃないよね
どうしよう…斎って…不良で有名な人だよね…
頭の中は一瞬で不安でいっぱいになっていった
「おい聞いてるか?」
斎は少し機嫌の悪そうな声で尋ねてきた
「はっ…はい!11番でひゅッ」
うわ…噛んだやばい『ひゅ』って言っちゃった
「っ…ははッ!!顔真っ赤すぎんだろ」
耐えきれないというように斎は吹き出し、クラスのみんなは斎が笑ったことに驚いていた
私も知らなかったこの人って笑うんだ…?
いつも無表情だからみんなから怖がられてるから、もっと笑ったらいいのになって思ったり
「なに見てんだ?」
考え事をしていた私は無意識に相手の顔を見つめていたらしい
「わッ!なんでもない」
そう言ってそっぽを向いた
「お前さ、今日暇?」
……え?
作者の想像力皆無