表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/7

きっと、そう呼ぶ

 時々、夢を見る。

 それは、もういない母に手を引かれ、歩く夢だ。


 どこを歩いているのか。

 どこへ向かっているのか。

 何もわからない。

 ただ歩いて、歩いて、歩き(つか)れて……そこで、目が()める。


 目が覚めたあとの私は、決まって、少し泣く。


 私の小さな手を(にぎ)る、温かい手。

 ()を進めるたび、地面に伸びる、大きな影法師(かげぼうし)と小さな影法師。

 そして、私に向けてくれた、母の笑顔。

 それら全てが、夢だったと思い知るからだ。


 私の胸に残る、温かくて、優しい悲しみ。


 ──ノスタルジア。


 もう二度と手に入らない、いとおしいもの。

 それをきっと、そう呼ぶのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ