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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

燃える教会―戦争で焼け落ちた街。教会に逃げ込んだ13人の避難者。

作者:妙原奇天
最終エピソード掲載日:2025/11/16
 戦争で焼け落ちる街。十三人の避難者が最後に辿り着いたのは丘の上の古い教会。外では砲声、内では“審判”が始まる。祭壇の聖書の上には一丁の拳銃。神父は告げる——「神は、生き残った者のみを祝福する」。祈りは告発に、懺悔は告白の競争に変わり、信仰は生存本能へ反転する。誰が罪深いのか。誰を犠牲にすれば救われるのか。鐘楼に火が回り、食糧は尽き、秘密と嘘が明らかになる時、最後に“神”を名乗ったのは——人間だった。

主な登場人物

・ヨナス神父:この教会の司祭。温厚だが、戦時下での過去に影を持つ。
・ミラ:元看護師。負傷者の手当てを一手に引き受ける理性派。
・レオ:徴兵帰りの若い元兵士。規律と暴力の間で揺れる。
・イレナ:臨月の妊婦。夫とは離ればなれ。皆が守るべき存在のようでいて——。
・トマ:孤児の兄。妹ノラを守るためなら嘘も辞さない。
・ノラ:トマの妹。鐘の音に敏感で、教会の“隠し階段”の噂を知る。
・ガブリエル:口の重い老人。街の古い記憶を握る。
・エヴァ:商店主。配給の裁き役を買って出る計算高い現実主義者。
・アルカ:放火犯の疑いをかけられた青年。沈黙がさらに疑いを呼ぶ。
・校長先生:言葉で秩序を保とうとするが、言葉が通じない瞬間を知っている。
・書記の少女・サラ:皆の“懺悔”をノートに記す役。言葉の重さに潰れそう。
・鐘楼係の少年・ユリウス:鐘を鳴らせる唯一の子。鐘は救いか、合図か。
・謎の女・マグダ:外の状況を“知っている”ように振る舞う来訪者。
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