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Alice in Re.selection  作者: 名も無き小説家メア
1部 Charlotte
8/27

Charlotte Ⅷ|その2人、最強につき その2

「なんだ?こんなものなのかよ!黒百合!!」

俺は1人、戦いを楽しんでいた。乱闘に身を投じるこの感覚、初めてのはずだが何処か懐かしさを感じる。

「奏音!そっちに行ったよ!」

と後方から天才様の声が聞こえる。間違えた、雨音さんか。

「天才さ、じゃなくて雨音さん、なんかこっちめっちゃ流れてきてない?」

「だって仕方ないじゃない?僕強いからぁ」

と自慢げにこっちを向く。だが、確かに強い。本来、能力には仮限度、所謂ストッパー的なものが存在する。そしてその仮限度を超えた能力を持つもの達をこの世界では『深淵の超越者(アビス)』とそう呼ぶ。通常の能力者と深淵の超越者が戦うと、どれだけ相性が悪くとも超越者が勝ってしまう、それほどまでに恐ろしい能力に強化される。恐らく、先程のうるふ、そして目の前の天才様も超越者なのだろう。だが、それを言うと

「俺も一応、超越者なんだよなぁ」

とふと呟く。

「奏音、嘘は良くないよ。確かに君の強さは想定外だったけど」

え、俺そんなに弱く見えるの?嘘でしょ?てか俺嘘ついてないんだけど!?

「いや、もう言うけどな。対抗戦の時お前ら助けたの俺なんだけど?」

「え?知ってるよ?」

ん?待てよ?

「今なんて?」

「だから、知ってるって。ピーちゃんから聞いたからね」

あの野郎、覚えとけよ絶対泣かす。

「でもそれなら俺の強さくらい分かるだろ?お前ら延びてたじゃん」

すると天才様は

「は?延びてないけど?だいたいあれは負けてないし!」

と何やらムキになってきたご様子で

「能力『創造主(ステイシア)』!!」

と言い片手を前に出す。すると鋭く、激しい電撃とともに氷の塊が飛来する。相変わらずバグっている能力である。『創造』、万物をゼロから作り上げる能力。

「雨音さん、加減って知ってる?そんなに無抵抗の奴らをいたぶって、そんな人だったんだね、僕は悲しいよ」

「君も死んでみるかい?」

「すいませんでした生意気なこといって」

「よろしい」

そう会話しながら来る敵を倒していると、

「なんか数減ったか?」

「みたいだね。それにしても」

と言いまっすぐ視線を奥へと向ける雨音さん。

「君はいつになったらかかって来るんだい?」

と1人佇むその人影へと問いかける。

「お見事です、実に素晴らしい。噂通りの腕前、恐れ入りました。ですが隣の貴方。全く情報が無い、最初はただの付き人かと思えばそのレベルを遥かに超えている。一体何者でしょうか」

恐らく俺の事だろう。

「さぁな。通りすがりの一般人、村人Aさ」

顎に手を当てうむ、と考えたあとそいつは

「それにしても貴方のその顔、あの方によく似ておられる」

「あの方?生憎俺には血の繋がった家族はいないもんでな、他人の空似だろ」

「そうでしたか、これは失礼しました」

そうして、そいつは羽織っていたローブを脱ぎ捨てる。

「あの方からの指示ゆえこの私、神の傍付き、セバスチャンがお相手致します」

セバスチャンと、そう名乗った老人は腰に備えていた細剣を抜く。

「奏音、あの人」

と雨音さんがこちらを向く。

俺は雨音さんと目を合わせ、こくりと頷く。

「相当な場数を踏んできてる、恐らく2人でかからないと勝てない。だから、力を貸してくれ雨音さん」

「、、、天。雨音さんじゃなくて、天って呼んで」

「は?こんな時に何言ってるんだよ」

「呼ばないと力貸さないから」

「なっ」

嘘だろ?なんでこうなる、だがまぁ他に手がある訳でもないし。仕方ないか、

「力を貸してくれるか?天」

「もちろん!でも、足引っ張んないでよね」

「笑わせんな、そりゃこっちのセリフだ」

「どうやらまとまったみたいですね。では、行きますよ!!」

じいさんは素早いその動きでこちらへと突っ込んでくる。そして剣を構え、狙う先は、

「剣を持っている以上、遠距離攻撃を持っているやつから潰しにかかる、やっぱこっちだよなじいさんっ!」

予想通り天の方へと向かったじいさんが振り下ろした剣をナイフで弾く。

「その勘の鋭さ、恐れ入りますね。それに、そちらの女性の方。素晴らしい洞察力、判断力です」

と天を向くじいさん。

天は俺がじいさんの攻撃を弾いてすぐ後方へと飛び、能力を構える、

「『創造主』!!」

次は無数の氷の槍がじいさんの周りに展開される。

氷槍の檻(キラー・アイスバーグ)

そう唱えた途端、じいさん目掛けて氷の槍が収束する

「おいばか俺を巻き込む気かよ」

俺は間一髪で逃げられたが、こいつもしや

「あれ?生きてたんだ、てっきり一緒にお陀仏したのかと」

「お前許さねぇからな覚えとけよ」

「やなこった」

俺諸共打つつもりだったらしい。酷くね?一応仲間ね俺、

「なかなかいい攻撃でしたね」

晴れた煙の奥からそんな声がした。そして俺と天は目を見張る。

「ですが私にはその攻撃、効かなかったようです」

何故ならそのじいさんはかすり傷1つなくその場に立っていたからだ。

「おいおい待ってくれよ冗談だろ、」

「う、そ。だって今のは僕の全力の攻撃だったんだよ?それを傷1つ受けずにって」

動揺を隠しきれてない天へとそのじいさんが口を開く。

「私の能力は」

そうして次の言葉で空気が凍る。

「『理を反する者(リバースルーラー)』。理に反し、全てを逆転させる力、この力がある限り、私へ向けた攻撃は反転し、私を癒す力となる」

「最悪だ」

と俺は言葉をこぼすのだった。

次から人物紹介行ってみよう

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