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ゆいこのトライアングルレッスン

ゆいこのトライアングルレッスンU〜ひろしはドキドキたくみは男の娘!〜

作者: 佐藤そら

本日より1週間、トライアングルレッスンウィーク!

毎日投稿します。

胸キュンから面白いまで。

学生から大人まで。

いろんな制服姿を是非見てやってください!!

「こうやって…あとはリップをぬって…。はい、できた! 鏡、見てみて!」


「こっ、これが…俺!?」


「うん! たくみ、似合ってるぅ!」


 × × ×


 アイツが目覚めてしまったのは、間違いなくゆいこのせいだ…。


「ほら、ひろしー! はやく行くよぉ!」


 今日はゆいこに連れられ、俺は初めてたくみのバイト先に向かう。



 店のドアを開けた…。


「お帰りなさいませ、ご主人様!」


 俺達を出迎えたのは、メイド服に身を包んだ、たくみだった。


「ひゃー! たくみ、やっぱ可愛い!」


 ゆいこが、俺の隣で悶えている。


 そう、ここは女装メイドのコンカフェである。


「ひろし! どうよ、たくみの女装は!」


「いや、まぁ…なんというか…」


 普段のたくみを知っているからこそ、正直戸惑うものがある。

 たくみが愛嬌を振りまき、みんなに可愛いと言われている。

 どうやらこの店で1番人気らしい。

 とても複雑な気分で、心の中がザワザワした。

 アイツに、こんな意識のさせられ方をしたのは初めてだ。


「ご注文は何にされますか?」


「メイドさんのオススメは?」


「こちらのキュンキュンセットです! こちらですと、もふもふニャンニャンケーキもついてきますよ!」


「じゃあ、わたしはそれで! ひろしはどうする?」


「へぇっ…!? いや、俺は…そのぉ…」


「ご主人様は、確かオムライスがお好きでしたよね?」


「なっ…! それは…」


「ひろし? もしかして、緊張してる? こういうのは楽しまないと!」


 ゆいこはご機嫌だ。

 俺は、このコンセプトを受け止め切れる気がしない。振り切ってメイドになっているたくみの姿を直視できずにいた。



 やがて、俺のもとにオムライスが運ばれてきた。


「お待たせしました。萌え萌えオムライスです!」


 たくみは俺の前にオムライスを置くと、ケチャップでハートを描く。

 添えられた猫の絵も可愛かった。


「おまじないをかけますね! おいしくなーれ! 萌え萌えキュン!」


 もし、たくみが女の子だったら、俺はたくみを好きになっていたのだろうか…。

 俺がゆいこ以上に、誰かを好きになることが、果たしてあるのだろうか…。


 × × ×


「お、ひろし! この前は随分と戸惑ってたな!」


 学校帰り、たくみがニヤニヤしながら話しかけてきた。

 それは、いつも通りのたくみだった。


「ひろし、俺に惚れるなよぉ〜?」


「誰が惚れるか!」


「ま、惚れてもいいけど…」


「へっ…!?」


「俺のご主人様は、ゆいこだけだからなぁ〜」


「ああ、そうかよ」


「さて、ゆいこに恋のおまじないでもかけに行きますかぁ〜」


 そういうと、たくみはゆいこのもとへ駆けて行った。



 たくみと撮ったチェキを見る。


「こりゃ、メイドの土産だな…」


 俺は天を仰いだ。

明日は、警官になったひろしとたくみです!

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― 新着の感想 ―
[一言] これ、下野さん完璧に男の娘演じてくれただろうなぁw 聴きたかったねw ひろしに意識させちゃうほど、たくみの男の娘っぷりは可愛かったって事かなw
[良い点] 罪なたくみ…! 最後の3行が特に好きです!!ちょっと、一瞬、淡く、生まれた気持ちを自分に問いかけているところがなんだか切なかったです。 好物を把握してるところ、関係性も見えて好きな場面でし…
[良い点] 目覚めたたくみに、心乱され自問してしまうひろしがちょっと気の毒ですがカワイイです。 それにしても、お店ナンバーワンのたくみが想像できすぎて(cv下野さんの声込みで)、もえもえキュンキュン…
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