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69話・泣く子は育つ……寝る子でしたでしょうか?

「最近全く物語進んでないですよね?」


「ごめんなさい」


「しかも今回は少し短めですよね?」


「次回の内容を考えればそうせざるおえなかったんですごめんなさい」


「読者を楽しませよう、て気持ちあります?」


「はい、とてもあります」


「気を付けてくださいね」


「はい……」

「――誰も居ないし何もない……」


 依頼を受けるときにリアが言っていた泣き声も聞こえなければ、中に入ってから行方不明になったという人たちの唯一の手掛かりとなりそうな数字もあれ以来見ていない、そもそも、その数字や中に入った人間というのもこの屋敷に人を呼び込み心理的に出にくくするための仕込み……

 そんな考えをしていたころ、一度、二度、次々に文体の鉢合わせや、今までに見たパターンの部屋の並びが増えて来ていた。


「――やっと端が見えて吐きました、が……広すぎません?」


 かなり前から分かってはいたが外見の何倍以上もの広さ、無限にも思えていたが、やっとのこと端が見えてきた

 悪いことは連続で起きることわざはいくつもある癖に、いいことは連続では起きることわざは数少ないが、再びいいことは起きてきた……


「ここですね……」


 絢が立った扉の先、そこから幼い女子の泣き声が聞こえる……

 お化けに対する恐怖も無ければ配慮もない絢は、サラッとその扉を開ける。


「ヒっッッ!?」


 扉の先には、今までの様に異世界感の無いスーツやブランド物と似たような服装ではなく、黒を基調としたロリータファッションに身を包む少女がそこにいた……

 その顔には涙の痕が浮かんでいたが、それ以上に絢の姿に驚きおびえていた……


「貴女は……誰ですか?」


 そう声を掛けながら辺りを見回す絢。

 この部屋は今まで見たことがない部屋模様をしている、剣や銃、なぜこんな屋敷にあるのかは分からないが大砲など数々の武器が飾られていた……


「……!? ……!!」


 何の感情も見えない淡々とした口調で抑揚のない声、その声への恐怖か、それとも質問が不快だったのか、もしくはその少女以外の力による現象か……

 そんなことを考えるよりも先に絢の下に剣がその刃先を向けて飛来する……


 よくファンタジーの主人公や最強枠がする、刃物を指2本で止めるそれで簡単に刃物を止める。

 それを行いながらも少女に向けて全く変わらない表情を向ける。


「貴方ですか?」

「……あいつはどうしたんだ?」


「あそこに行ってもう12時間以上たってるんです……」


「――助けに行くか、それとも待つか……」


「助けに行くよりも待ったほうがいい、あいつならそのうち帰ってくるだろ」


「それもそうだな……」

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