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55話・早ければいいと言う物ではないのである

「やっぱり捕まえるんだな」


「ほしくなったんですから仕方ないじゃないですか」


「私は物じゃない……」


「そうだよあーちゃん、わたしたちはものじゃないんだよ!!」


「貴女は物でしょう」

「あ、あの……、あや、さん?」


「何ですか?」


「依頼内容ってなんでしたっけ?」


「火の鳥の調査ですね」


「いや、あの、それ……本、にん? ですよね?」


 リアの視線の先には、戦闘時の巨体よりもはるかに小さい体の火の鳥が絢の頭の上に載っていた。

 ニアとルビーはギルドのロビーで特に働いてない人たちと遊び遊ばれ、エキドナは絢の後ろで明後日の方向を向いていた。


「それって呼ぶなんて……ひどい」


「え、あ、すみません……」(喋れるんだ……)


 火の鳥からの意見に少し冷静になってしまったリアだが、本題はそこではない。


「そ、そうじゃないですよ!! なんでいるんですか!!」


「ついほしくなっちゃいまして……」


「なっちゃいましてじゃないですよ!!」


 リアが熱弁していると後ろからリアの先輩らしき人が歩いてきた。


「リア、どうかしたの? ってその子リアが専属になったこの白い方でしょ、名前は……アヤだっけ?」


「は、はい、実は……」


 そんなこんなで絢の事を伝えると、その先輩からは驚きなことが伝えられる。


「何だそんなこと、よくあることじゃない」


「良いんですか?」


「良いか悪いかで言えばもちろん良いとは言えないんだけど、依頼の最中に気に入ったとかでそういうのを引き連れてきちゃう子結構いるのよ」


「えぇー」


「まあ、依頼自体は達成してるんでしょ?」


「依頼内容は火の鳥の調査です、特に依頼中の取得物の譲渡などは入れられてないですね」


「なるほどなるほど……何にも問題ないじゃない、そのまま処理しちゃっていいわよ」


「は、はい……」


 そんなこんなで、若干疑問に思いつつも依頼を処理して報酬を絢に手渡す。


「もともとの報酬の金貨50枚と短期達成で金貨2枚と銀貨50枚の増額です、こちら御確認ください」


 マニュアル効果でどもり無くリアが言い切ると、その手で机の上に出された貨幣を確認してギルドカードの財布機能を試してみる、貨幣をカードに触れさせるとお金を吸収していった。


「聞いていた時は余り思いませんでしたが、結構便利ですね、これ」


 ふと呟いたそんな言葉に、リアが反応する。


「そうですよね!!」


 そうして、リアの熱弁が始まる。 今回はウィルのようなリアの語りを止める者はいない、最後まで語りつくされることだろう……

「やはりこやつの語りは長い……」


「結構苦情が多いのよ、でも愛は確かだからね、話をちゃんと聞いてくれる子が専属に選んでくれてよかったわ……」


「良い先輩だな」


「そうでもないわよ~」

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