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52話・火の鳥は火山にいるというのはどこから出てきたのでしょうか……

「あの嬢ちゃんたちろくに話を聞かずに出て行ったぞ」


「――扉開けたら、いませんでしたね……」


「代わりにこの猫は居たがな……」


「預かってたらいいんでしょうか、かわいいです……」

「あつーい!!」


 正直、宝石である上に切られても全く痛がらなかったルビーに熱いや寒いなんかの感覚があるのかは気になるところだが、本人が熱いと言っているのだから熱いのだろう。

 そんなことは置いておいて、今絢達4人がいるのは火山の中腹である、4人なのはいまだにフェンリルとアイリスがお留守番なせいなのだが、それも一旦置いておく。

 今重要なのはなぜ絢達がそんなところに居るのかだが……


「ここでの目撃情報は1年前だろ、さすがに移動しているんじゃないか?」


「そうでもないですよ、今まで人の目につかなかったという事は、新しく生まれたのか何らかの理由で縄張りを追い出されたか……、なんにせよそれがそんな場所を好むかの指標になります」


「な、なるほど?」


 あっているようなあっていないような理論を掲げる絢に、それを聞いてあまり理解できていないエキドナ、暑さ、いや、熱さに文句を言っているルビーは別として、話に参加しない者がもう一人……


「……大丈夫ですか? ニア」


 名前を呼ばれた彼女は、自分で作り出した大鎌を杖の代わりにして、大粒の汗を地面に垂らしながらなんとかと言った様子で立っていた。


「ハァ、ハァ、暑いのは……にがて、なんだ!!」


「ニアだけ帰りますか?」


「できると、思うか??」


 苦しそうなニアの姿は余り元気がなさそうな、苦しそうな表情でそんなことを言う。


「わたしよりもニアの方が体力的には上の方なんですけどね……」


「魔法の、使い方の、差が、広いんだ……」


「……仕方ないですね」


 絢が指を鳴らすとニアの上から滝のように水が降ってきた直後に、竜巻の様な突風で無理やり乾燥され、魔法で持ち上げられる。


「ゴホッ、ケホッ、もう少しやり方はないのか……」


「とりあえず体を冷やしたほうが良いかと思いまして……とりあえず水分補給はこれでしてください」


 木で蓋つきの器を作り、中に水を入れて、簡単に蓋を開けられるようにすれば、小学生の水分補給の味方、水とうである。


「絶対足りねーよ、これ」


「足りなくなったら追加するので言ってくださいね」


 この絢の言葉に運動会のお母さんみを感じたのはエキドナだけだった……

 なんてことをやっている間に、火口へとたどり着いた。


「居るじゃないですか」


「我たちはあくまでも痕跡を探しに来たのではなかったのか?」


「「……」」


 4人の視線の先……2人ダウンしているので2人の視線の先には、火口の中央……文字通り溶岩につかりながら眠る、火の鳥の姿があった……

「この二人、冒険者に合格したのは何かの間違いだったんじゃないでしょうか……」


「可能性はなくはない」


「可能性があったらダメじゃないですか……」

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