48話・ルビーを切ったらどうなるか?
「ルビーの体って人間そっくりだよな、何でできてるんだ?」
「さぁ、肌の感覚なんかも特に人間とそん色ないですよ」
「あの体人間とおんなじだったりするのか?」
「するかもしれませんね」
「嬢ちゃん、やるか」
正直言って誰に言っているのかわからない二人称だが、直感で自分に対して言われたと理解したルビーは元気よく返事を返した。
「すまんな、も一回信販やってくれ」
「わ、わかりました!!」
痛そうにお尻をさすりながら立ち上がったリアは、立ち上がるとすぐに右手を上げる。
「さ、最終戦を開始します!!」
そのまま「はじめ!!」と叫びながら勢いよく右腕を振り下ろす。
それと同時に「えい!!」と言うルビーの掛け声と一緒にウィルの足元から宝石の刃が飛び出す
「うおッ!!
いきなりかよ」
「もっともっといくよ!!」
すると、先ほど生えてきた宝石の刃や地面から鋭い棘のようなものが付き出る。
一瞬の判断で空中に回避したウィルだったが、それを追う様に再び棘が伸びる。
「どんどん、どんどんいこ!!」
数回逃げるとさすがに場所が無くなってきたのか、逃げることを止めて反撃に入る。
宝石はそれそのものが頑丈だが、決して割れないわけでも砕けないわけではない、それはたとえルビーの魔法で作られた宝石だとしても同じである。
ニアの鎌と相打ちになるほどの威力を持った剣は、周囲の宝石を砕きルビーへの道を作り出す。
その一直線の道に乗ってウィルが駆けるも、ルビーの群生地を抜けるタイミングで、その首に向けて刃が振るわれる。
「チッ……」
回転しながら刃を弾いたウィルの目に映ったのは宝石で作られた本、その本に刻まれた溝が光り、今にも魔法を発動しようとしていた。
直ぐに本を破壊しようと剣を突き出すも、先ほど首を跳ねようとした剣によって止められる。
「いくよー!!」
防げなかった本から飛び出す魔法は宝石各種の雨あられ、さらには表面がやすりの様にざらざらとしている、「削り取る」という行為に関してこれ以上に適した道具はないだろう。
「ん? もうおわり~?」
宝石の雨によって地面が削られ、土ぼこり砂埃が周囲に舞う。
ウィルの状況を確認死に近づくルビーだったが、砂埃に違和感が生まれる。
「安心しろ、まだ終わってねぇよ」
「あ……」
「「あ……」」
初めに気づいたのはルビーである、その直後には、リアを治療していた絢とニアが現状に気づいた。
砂埃毎ルビーの体が切り付けられ、その衝撃がリアの体を遠くへと飛ばす……
「あなたお尻大丈夫ですか?」
「い、痛いです……」
「こっちに向けてください」
「は……はい?」
「簡単な治療ですから力抜いてくださいね」
「は……はい!!」




