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鬼ごっこをしていたら本物の鬼に捕まっちゃいました!  作者: イッチ
第2章 小国激突篇
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9話  新たな仲間

次回から、女麗天鬼をそのまま、ニョレーキと書きます。よろしくお願いします。


帝王に招待され、帝王の王宮でまさかの仲間を手に入れた。

それは、


女麗天鬼(ニョレーキ)だ。天使から鬼に変質した天鬼(ヘブンズデーモン)だ。元々、地球に住んでいたという。「清」という国、今の中国に住んでいた。日清戦争の清だ。日清戦争で父母を殺され、日本を恨んでいる。


地球にいた頃は、李咲(リーサ)という名だったそうだ。






女麗天鬼(ニョレーキ)、魔法は何が使えるんだ?」

「あ?あぁ、水と時の魔法が使えるぞ。あと、簡単な魔法も使える。」

「そうか…。」

「何だ?」

「いや、戦ったら勝てるかもな〜って…。」

「舐めるな。()()閻魔と同じ戦闘力だったんだぞ。」

「………???はぁぁあ!?嘘はよせよ。」

「嘘ではないぞ?」

拳を神速、と言わんばかりの速度で振るう。ヒロトは、女麗天鬼(ニョレーキ)が拳を動かしたので、地面に倒れた。ギリギリセーフだった。

「後で教えてやろう。」


拠点で話を聞いた。

「妾はここら辺にあった国、ゾドルを治めていた。王だった。だが、閻魔の軍に…!」

「滅ぼされた、と。」

女麗天鬼(ニョレーキ)は歯ぎしりして怒りを表す。

「あぁそうだ!閻魔のクソ野郎は、この世界を全て我が物にしようとしている。だから、クソ野郎から認められたヒロトに協力を申し出たんだ。」

拳で壁を叩く。そのまま泣き崩れる。

よっぽど悔しいようだ。何も言えなかった。この()に色々なことが起こりすぎていて。それも、辛いこと、悲しいこと。俺も涙が出そうだった。俺が今、この()に出来ることは…。


俺は、立ち上がる。立ち上がって、そのまま女麗天鬼(ニョレーキ)を背中から抱きしめる。ゆっくりと、力強く。抱きしめると良く分かった。

(こんなに細い体で…小さい体で…これ程の事を受けながら生きてきたんだ…。)

「辛かっただろう?悲しかっただろう?もう、貴方には、辛いことに巻き込まない。俺が、俺が必ず守る。守ると誓う…!」

「・・・あぁ、すまん。妾よりも弱き者に目を覚ませてもらうとはな…。」

女麗天鬼(ニョレーキ)の涙が左頬を伝って落ちる。

「でも、今の「俺が必ず守る」って、もしかして告白か?」

「ッ!いやっいや!そんなはずないじゃん!」


(ホントにそうだったら良かったのに…。)

女麗天鬼(ニョレーキ)は、顔を赤くして、そう思う。






女麗天鬼(ニョレーキ)がヒロトと共に行動しているというのは、本当なのか?」

閻魔に報告していた女麗天鬼(ニョレーキ)の監視役。

(ヒィッ!)

背中がゾクッとする。命が、生命が終わりを告げるのは、そう近くない。そう思う。

「もう一度聞こう。本当なのか?」

「ほっ、本当です!」

「ならば死ね。」

静かに閻魔はそう言い、指を鳴らす。

「パチィン!」

心地の良い音が響く。すると、

「ウガッ!」

そう嘆くは、頭が吹っ飛ぶ。

「戻れ。」

「ウウゥゥゥン!」

ドシン、ドシンと音を立てながら歩く、巨大な影。


これが閻魔の陣営で閻魔の配下最強だ。

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