ゴルーヤの死闘
ゴルーヤは、絶望的な戦いをしていた。相手は、冥界の北の魔王・アマイモンだ。
戦いの始まりまで遡る―――
(よし、後はタイガ達に任せよッ!?)
タイガとピュナイトからの報告を受け、ゴルーヤはハニエルの助太刀に行こうとした。飛び立とうとした瞬間、目の前には悪魔の魔爪が―――
「ちょいと待ちな〜 お前がこの軍の一番か?」
「―――ッ!そんな訳ねぇだろ。」
ゴルーヤは伝説神具を「装備変化」を使って一瞬で装備した。そして、腰から神剣・天空を抜いた。
「まぁ、強いのは確かのようだね!俺の名は、アマイモン!覚えておけよぉ!」
アマイモンは魔爪を魔黒爪へと変化させた。
「さあ、戦いを楽しもうぞ。」
アマイモンは体中の妖気を極限まで練り上げた。爪を大きく開き、大きい黒色の妖気弾を発生させた。それも、1個ではない。
「ほい。」
それを、軽々と投げつけるアマイモン。ゴルーヤは戸惑う。
(なんであれ程の威力の妖気弾を何個も作れるんだよ!)
「アッハハー!死ね死ねぇ!俺の餌となれぇ!」
投げては、また作られゴルーヤに向けて投げる。妖気が尽きないのがおかしいところだ。
「アッ…クッ…ズァッ…」
ゴルーヤは回避が間に合わず、1発右手に当たる。そして、人差し指と中指が飛ばされる。
「アァァァハッハッハァァァ!当たっちまったなぁ!」
「このっ…アハッ…」
「苦しいかぁ?苦しいよなぁ。この攻撃には猛毒があるからなぁ。死ぬのが嫌だかぁ?」
「ゴフォッ…!」
ゴルーヤに問う、アマイモン。そして、アマイモンはゴルーヤの腹を蹴った。そして、血を吐くゴルーヤ。ゴルーヤには様々な感情が頭をよぎった。「怒り」など、その気持ちがゴルーヤの意志を鋼のように強くした。
「………フッ。俺のッ…攻撃を受けてから言え。」
ゴルーヤは「怒り」を闘志に変えた。そして、剣にも闘志が纏われた。
『ゴルーヤの神剣・天空を、神刀剣・灼天を授与致します。』
ゴルーヤの持つ剣が変質を開始した。
「純青粉氷!」
ゴルーヤが技を使った。それは、氷雪王の効果を上乗せして使ったのだ。周囲は真っ白な雪に覆われた。どこからか風を切る音がする。そう、ゴルーヤが移動していた。
「うーん、危険そうだねぇ。花吹雪!」
アマイモンを中心に、暴風が吹き荒れた。それは、雪ごと吹き飛ばした。
「甘い甘い!」
「お前遅い。」
アマイモンが叫ぶと、後ろからゴルーヤの声が―――
「死ねッ!終末星雲雨ッ!!!」
「え―――」
たくさんの流星が降ってきた。それは雨のように何発も降ってくる。
「や、やめでぇーーー!」
アマイモンは星に潰され、死んだ。
(ハァ…俺もッ死ぬ…)
「ゴルーヤ様!大丈夫ですか!?」
苦しんでいるところに来たのは、ピュナイトだった。
「今すぐ、回復させます!」
ピュナイトはテキパキとゴルーヤを回復させた。
「ああ…ありがとう、ピュナイト。」
「いえ、ゴルーヤ様。この行動が当然ですわ。」
「―――ッ!ハニエル様の戦いが始まったぞ!」
ゴルーヤは強力な気配を感じ、ピュナイトに伝えた。そして、2人はハニエルの下へと飛んでいった。
感想、評価、いいね、ブックマークをよろしくお願い致します!




